05, 11. 2017 猫の目の様に


昨朝の雲は8時過ぎには開け、青空が広がった。明るい日射しは長くは続かず、11時前には雲が陽を遮る。教室を終えてアトリエの床を磨き、中々決まらぬ制作途上の作品を水張りした。作業を終えて戸外を見ると、雨が降っていた。

夕食の素材を買求めに出かける。今年は実の付きが良かったキタコブシの実は殆ど落ちて、殻が枝に残っていた。雨の軌跡が白く見え、雨は霰に変わった。もう殆どのお宅で冬囲いが終っているのに、バラが咲いているお宅が数軒あった。何れも冬囲いは済んでいて、バラを切り詰めるのは忍びなかったものと見えた。






南の住宅街のノブドウは葉を殆ど落とし、実は皆青くなっていた。住宅街を東へ向かう。葉が落ちたシデコブシの枝先に、小さな冬芽が出ていた。ネコヤナギの様に見える。イチイの赤い実が、落ち始めていた。春早く花を開くヤマザクラにも、冬芽が見えていた。






先日見かけた洗った大根が、濡れている。取り込むのを忘れたのだろうか。葉が落ちたツルウメモドキに、実が数多く付いていた。日増しに外界が色を失って行くと、暑い時期には目を背ける暖色系の色に、目が引き寄せられる。東のスーパーで野菜を買求め、西のスーパーへ向かう。南西の空が明るくなって来た。裏手へ廻ってみたが。北西の山並みは雲の中だった。





買物を済ませて戻る。霰が降っているのに、ナニワズの蕾は今にも開きそうに膨らんでいた。夕刻少し陽が射して来たが、程なく曇って雨が降り始めた。今朝も昨夜来の雨が降っている。不安定な変わり易い天候だった。