23, 07. 2017 稚鰤という魚


昨朝の雨は8時前には上がり、次第に雲が高くなった。やがて、雲間から青空が広がり始めた。雨の後の空の青は、美しい。教室を終えてアトリエの床を磨き、新たな和紙を水張りした。夕食の素材を買求めに出かけた。

南東の空が良く晴れていて、刷毛で描いた様な雲が美しかった。キタコブシの実が色付いていた。開き切ったラヴェンダーで、キアゲハが吸飲していた。南の住宅街で見付けたノブドウを見上げる。背丈の高い樹に絡まった蔓が長く、数多くの花序を出していた。秋の実が、愉しみになった。春の終りに花を付け、細い円筒状の実を付けていたシデコブシが、新たな花を咲かせていた。






緑が濃くなった東の沢に沿って、北へ向う。柏の葉の上の実が,少し大きくなって来ていた。沢を離れて、住宅街を北西へ向かう。カイザイクが花を開いていた。塀の前のオレガノが咲いて、道路にはみ出していた。30年程前、家を建替える前に植えたことがある種で、懐かしい。





何時もの様に、東のスーパーで野菜を買求めたが、魚介類の売場に面白い名の魚があって、刺身にしようと白身魚と共に買求めた。魚の名は、わらさ。見慣れぬ聞き慣れぬ名だった。西のスーパー脇の野草が咲き乱れていた空地は、すっかり刈り込まれてしまっていた。佳い風情だったのに。手稲山の頂はくっきり見えていたが、山腹に海の方から流れ込む白い霞が見えていた。朝里や小樽へ続く山並みも、霞んでいた。牧草地の方のクサフジやシナガワハギは,無事に咲いていた。







買物を済ませて戻る。またラヴェンダーで吸飲しているキアゲハを見かけた。家に戻って、ワラサをNetで調べた。漢字の表記は稚鰤で、イナダよりも成長して80cm程になったブリになる手前の魚であることが判った。油が乗っていて美味しかった。