23, 10. 2016 最後の有彩色


昨日は気温は幾分上がったが、全く陽の射さぬ薄暗い一日となった。教室を終えてアトリエの床を磨き、下地の出来た和紙を水張りした。雨の予報が出ていたので、直ぐに夕食の素材を買求めに出掛けた。

風は治まっていたが、黒い雲が低く垂れ込めていた。楓が最後の輝きを見せていた。北側の庭木は、既に葉が枯れて反り返っている。見事な実を見せていたキタコブシは、実を落としてしまっていた。ナナカマド公園を東へ抜ける。イチイの生垣を占領していたオオマルバノホロシは切り取られ、切り残しの僅かな実が残っていた。葉がおち始めた鉄柵に絡んだノブドウは、到頭色付くことはなかった。ボケの実も落ち始めていた。





随分実は大きくなって来ているが、今年も無花果の実は色付きそうにない。植物が切り詰められた庭に、咲き残りの薔薇が花を付けていた。最も早く袋を外した林檎は、佳い色になっているが、未だ収穫されていない。





東の沢に沿って、北へ向う。樹々の奥の見える空の領域が、随分広がって来ていた。北の住宅街を、西へ戻る。クレオメが花を付けていたお宅には、冬囲いをする方々が、作業を進めている最中だった。クレオメも切られてしまうかもしれない。東のスーパーで野菜を買求めて、西のスーパーへ向かう。中央分離帯のイヌエンジュは葉が紅葉することもなく、茶色く朽ちて葉の数を減らしていた。中央分離帯の樹々は、日毎に葉が少なくなっている。






色付きを増した柿の実を見上げながら、重い買物袋を下げて戻る。家に戻り、一休みしていると、雨が降り始めた。内庭で最後の輝きを見せているサラサドウダンを、写真に収めた。



今朝雨は上がっているが、雨雲は未だ広がっている。地震が続いている鳥取地方は、今日は雨とのこと。被害が拡大せぬように祈るのみ。