30, 06. 2015 ハクウンボク


晴の予報が出ていた昨日は、終日陽の射さぬ薄暗い一日となった。同期会が開かれて、久々に札幌を訪れる方も多かったのに、すっきり晴れた当地の6月を満喫してもらえなかったのが、惜しまれる。少し早めに会場に着く様に、道庁の北門から南門へと通り抜ける。スイレンが池の水面を埋め、ズミが実を下げていた。




会場へ入ると、予想よりは出席者が多くはなかった。随分以前に、3年に一度開かれる同期会に出席した事がある。途轍もなく広い会場で、出席者の全容が掴めぬ状況だった。今回は半分程の出席者。同じクラスの出席者は20名余と、格段に少なくなっていた。お互い様ながら、風貌も変わり、思い出せぬ方もある。卒業してから50余年が経過しているのだから、無理もない。体幹が曲り背や腰の曲がった方、足を引かれる方もあって、かなり衝撃を受けた。先日お参りをさせて頂いた友人は隣のクラスだったので、何方が見知っている方はないかと探したが、全く判らなかった。会を終えて、少し東にある古くからあるホテルにクラスの面々と席を移し、暫く時を過ごす。こちらの会もお開きになって、東京からの友人と道庁の構内を抜けて駅へ向かった。

南側の街路樹のハクウンボクの実が、大きくなっていた。この先此の木を見上げると、昨日の会の様子を思い出すことになるかも知れない。大きなハリエンジュの下の地面は、散った花弁が白く降り積っていた。駅前で夕食を共にして、友人達と別れた。長い一日だった。



今朝は昨夜来の雨が降り続いている。とうとう6月は、半ば以上を雨や曇天で過ぎてしまった。この様な6月は経験がない。