08, 11. 2014 手仕事一段落


午前は雨、午後は雪の予報が出ていた立冬の昨日は、気温が前日より10度近く下がり。11時過ぎに小雪が舞った。四季を表す旧暦の時期は、冬の長い当地では春は遅れ、冬は早まる。先週買い求めたマルメロや柘榴、ドラゴンフルーツは冷蔵庫に保管して鮮度を保っていたので、葡萄など他の果物と茶菓は近くで調達する事にして、手仕事を進めた。個展前に作る積りだった帽子と、半端な革を遣繰りして作ったバッグが漸く出来上がった。

青と白の帽子は自分用。茶色の帽子は、帽子の型紙を作る基になった青いコーデュロイの帽子を送ってくれた甥の為のもの。ベージュの帽子は、個展の初日に私より早く会場に待ち受けていてくれて、立体の補正を手伝ってくれた教え子の作家のもの。暑い時期には不向きなニットの帽子を冠っていた。後日カタログを送ったら、礼状に思いがけぬことが記されてあった。抗癌剤の服用で、頭髪が抜けているとのこと。50歳を過ぎたばかりなのに、痛ましい。革製だが小さな穴が穿たれているので、暑い時期でも使用出来る。今年は間に合わなかったが、来夏に使用して貰えたら佳い。バッグは雨蓋を緑にしたかったが革がなく、メッシュのパーツを挟んで、何とか仕上げた。





3時過ぎに、果物と茶菓を買い求めに出かけた。冷たい風が強く、幾重にも重なった雲の流れが速かった。住宅街の中の畑の前を通る。大きなキャベツと長葱を残して、野菜は全て収穫済みだった。前日北の住宅街で見たサンシュユを思い出し、見に立寄る。葉は殆ど落ちて、赤い実が数多く現れていた。団地が出来る以前からある広い庭には、様々な樹が植えられてある。マルメロは黄色く色付いていた。低めの塀から根元を覗くと、地面に大分実が落ちていた。昨年も実は収穫されなかった。陽が傾いて暗さが増して来たので、進路を北へとりスーパーへ向う。窪地から聳える落葉松も、メタセコイアに負けぬ程、葉が赤味を帯びて来ていた。







今朝も雲が多いが、雲間から僅かに青空が見えている。今日は気温が15度近くになる予報が出ている。寒暖の差が激しく、体調管理が難しい。