22, 11. 2014 思いがけぬ晴間


曇と雨の予報が出ていた昨日は正午過ぎ20分程雨が降り、その後は次第に雲が開けて晴間が広がった。3時間毎の天気予報も出るが、その日の予報も外れるのには恐れ入る。北米大陸に湿舌の様に北極からの寒気が下りて、アメリカでは時ならぬ大雪となった。寒気はフロリダ半島近くまで下りていた。増え続ける車、暖房や工場からの排気を上手く処理しないと、極端な天候が益々増えることになろう。

薄暗い午前中に灯りを点けて、漸く手がけていた黒いバッグを縫い上げた。縫い代が外に出ているので、革の小口の処理をすれば出来上がる。2時過ぎに、モデルの果物と茶菓を買求めかたがたの散歩に出かけた。北西を廻ってスーパーへ行くことにする。サクランボにしっかりした冬芽が出ていた。冬の間、冬芽の膨らみを見ながら春を待つことになる。数多くの実を付けていたズミが、幹を残して切られていた。切り口が新しい。北西へ向い、団地の外れから山並みを見渡す。西は雲が多く、山並みは霞んでいた。





北の住宅街を東へ戻る。もう9割を超えるお宅で冬囲いが済んでいる。歩道際のツゲの木に、大袈裟とも思われる冬囲いが施されていた。色の無い世界では、有彩色に直ぐに目が行く。朱色の物体は、咲き遅れのツキヌキニンドウだった。生花店前のクリスマスツリーの傍に、フォックスフェイスに混じって、小さな実を付けた柿が生けられていた。3番通りを東へ進む。陽が射すと、黒々と見えていた中央分離帯の樹々の梢に色味が感じられる。冬芽が膨らむ春が近付くと、夫々の梢は異なった色を見せる。






果物と茶菓を買い求めて戻る。他より一月以上進行が遅れていたヤマボウシが、実を落とし始めていた。未だ葉が残っていた。先日見かけた蒲の穂は、殆ど芯のみになっていた。毎年雪に埋もれて、葉も傷まずに花を付ける椿が、丁寧に冬囲いされていた。




今朝は曇空。昨夜雨が降ったらしく敷石が濡れているが、雲は高い。北海道の北にある低気圧に南方から暖気が流れ込むらしく、最高気温は13度と報じられている。二桁の気温の日は、もうやっては来るまい。