07, 11. 2014 日々色褪せて


雨こそ降らぬものの、昨日は雲が厚く、薄暗い一日となった。洗濯機を仕掛けて、灯りを点けて手仕事に入る。2つのポケットを付け、中袋を仕上げた。縫い代を表の革袋とは逆になる様に方倒しして両面テープで接着し、クリップで固定した。空が暗さを増して来たので、降り出す前にと散歩に出かけた。

陽は射さぬものの、気温は余り下がってはいなかった。北西を廻ろうと、シラカバ公園へ向う。ネムノキは葉が皆落ちて、褐色になった実だけが残っていた。西の住宅街のマンサクを見に立寄る。茶色の毛に包まれたものは、実なのか来春の花芽なのか判らない。北の沢は樹々が葉を落とし、陽が射さぬので陰惨な表情を見せていた。




3番通りを越えて、北の住宅街に入る。葉が深い色に色付いたサンシュユには、赤い実が見えていた。住宅街の北外れの小公園に入る。春に虫の害に見舞われたズミは葉を落とし、赤い実だけが残っていた。公園の北端から、低く広がった原野を見渡す。雲が厚く、手稲山が僅かに見えるのみで、前日見えていた朝里に続く山並みは雲の中だった。直ぐ足元の農場には、刈り取った牧草が白と黒のビニールで覆われて積まれてあった。牧草地には、機械が作動した縞模様が出来ていた。






住宅街を南東に戻る。ポプラの黄色く色付いた葉も、半ば落ちて空が透けて見えていた。メタセコイアの葉が赤味を増して来ていた。絶滅種と思われていた此の種が中国で発見されたのは、1945年のこと。今では方々で見られる様になった。シラカバ公園へ、北から入る。公園傍の空家の伸び放題のモミジと楓が、未だ葉を残していた。





今日は午前中は雨、午後は雪の予報が出ている。7時過ぎに分厚い雲の隙間から陽が射したが、それも一時で、雲が広がってしまった。日が短くなっている此の時期、薄暗い日は気が滅入る。