13, 10. 2013 深まる秋
高湿度の日が続く。教室を終えてアトリエの床を磨き、買い物がてらの散歩に出かけた。例年なら、もう革のジャケットを着用する時期なのに、薄いパーカーを羽織って出かける。大きく実ったマルメロの実が落ち始めていた。私大の私有地のフェンスに絡まったガガイモに、実が付いていた。未だ実は割れていない。少し回り道をして、南の住宅街に入る。住宅街の中の畑では、大根と山芋を残して全ては収穫され、綺麗に整地されていた。数多くの実を付けたオオヤマレンゲは、枝に付いたまま殻を開き、地面に赤い実が点々と落ちていた。少し東の大きなマルメロも、高めの塀から覗くと実を落とし始めていた。
東へ進み、沢に隣接する公園のホウノキを見上げる。葉が随分枯れ、辺り一面に葉が落ちていた。鴉が食べていない無傷の実を見付けて拾った。先日拾った実は、殻が開いて実が出ている。
沢を離れて、住宅街を北西に向う。近隣では最も早く花を開く桜は、殆ど葉が落ちていた。白いものが目の前を横切った。雪虫だった。スーパーに入る前に、裏手の原野を見渡す。雲は多めながら、西の山並みが見えていた。手稲山は、遠目ながら紅葉している様子が伺えた。苫小牧産という大きな鰤が並べられていた。一匹買い求め、二枚に捌いて、半身は皮も取除いて頂いた。鰤だけでは飽きるので、しめ鯖も買い求める。重い買い物袋を下げてスーパーを出ると、南の空が明るくなっていた。中央分離帯のシナノキは梢が寂しくなり、黄色かった葉も褐色になり始めていた。荷物が重いので、最短距離を通って家に戻る。義妹が今日焼物にする骨付きの半身を計量したら、2kgを超えていた。尾の方は猫達に供せられ、大皿一杯の刺身を堪能した。缶詰と乾燥食品しか食べないアタローも、何故か鮪と鰤だけは好んで良く食べる。
朝方は青空が覗いていたが、8時を過ぎて雨が降り始めた。気温は昨日に比べると、かなり低い。ストーヴの火を入れっ放しにする時期が近付いて来た。