03, 09. 2014 檸檬を戴く


9月に入っても、夏日の日が続く。昨日はゴミの集荷日だったので、切り詰めた植物が詰った大きなゴミ袋を3つ、集荷場所に運ぶ。アトリエの中央を占拠していたメビウスの輪の解体を進め、午前中一杯かかって漸く解体し終えた。個展の折に訪ねて下さった大学の2期後輩のB夫妻が見えるので、陶片等で汚れた床を掃除する。ご主人は立体の作家、奥様は日本画の作家で、作家活動を続けておいでになるが、訪問の目的は植物の交換。ご主人のSさんが、かなりの植物好きと判った為。



3時頃、お二人がみえた。下さると仰っていたレモンの鉢を抱えておいでになる。ご自宅で採れた無花果や奥様のYさんお手製のジャムまで頂戴した。暗紫色の葵の種子も含まれていた。無花果は、寒い期間は掘り上げて屋内に入れるとのこと。もうすっかり色付いていた。一段落して、漸く通れる様になった庭を案内する。丁度咲いていたレンゲショウマを御覧戴き、昨年蒔いて芽が出た鉢を差し上げる。西側のシラネアオイを掘り上げて、大きな株を差し上げた。直ぐ傍のナツエビネが、シラネアオイの葉で陽当たりが悪なっていたので、これで充分陽を当てることが出来る。

お二人を見送った後、食器洗い機の修理が未だ続いていたので、少し歩いて来ようと、散歩に出かけた。ナナカマドの実の赤が強くなって来ていた。南の住宅街の桃の実は大きくなり、良く色付いていた。袋を掛けられていない林檎の実が、真っ赤に光っていた。





もう少し歩きたかったが、そろそろ修理も終る頃と思い、住宅街を折れ曲がりながら、北西へ戻る。南に面したお宅の塀の上に、サルナシの垣根が出来ていた。かなり良く実を付けていた。西側は葡萄の垣根。こちらも実が下がっていた。久々に、葡萄の垣根の前を通る。昨年は実の粒にばらつきがあったが、今年は粒の大きさが揃って、良く育っていた。色付き始めた実もあった。






戴いたレモンには、小さな実も付いている。若い頃に読んだ滝口修造の庭の檸檬を思い出す。暖かい内は庭に出して陽を当て、冬期間は屋内に入れて大切に育てたい。