10, 03. 2014 春の兆しも


東日本大震災から3年目を明日に控えた昨日,NHKで特集番組が組まれていた。洗濯機を仕掛け,大きなスパイラルの着彩を進める。庭の梅の樹には,ヒヨドリが何度も飛来していた。新たに一羽加わって,空中戦を演じていた。絵具の乾きを待つ間に,特集番組を見て過ごした。平素取り上げられるニュースでは,復興なった鉄道路線など明るいニュースが多いが,予想以上に復興が遅れていることに驚く。何より生活の基盤となる住環境の整備が,全く進んでいない。土地は利権も絡むので,嵩上げや移転など難しいことは予想されるが,3年間も何をやっていたのかと腹立たしさを覚える。



午前中は晴れていたが,午後に入って雲の量が増して来た。彩色作業が区切りの付いた2時過ぎに,散歩に出かけた。雪は揺るんで,交通量の多い道はシャーベット状態になっていた。長く伸びた氷柱の先端から,水滴が落ちている。シラカバ公園を西へ抜けて,マンサクを見に立寄る。短い毛の生えた茶色の殻を被っていた冬芽が数個。殻が開いていた。春の兆しが嬉しい。西の幹線道路を,北へ進む。全く実が無い街路樹のナナカマドに、鳥が飛来した。ヒヨドリかと思ったが,羽根が茶色い。ムクドリだろうか。レンギョウの冬芽は,先端が僅かに黄色く見えるのみ。マンサクの方が開花が早いと思われる。





住宅街の外れから,西の山並みを見渡す。少し霞んでいたが,雪に覆われた山並みが見渡せた。北の住宅街を南東に戻る。三番通りを渡り,シラカバ公園へ北から入る。遊歩道脇の雪の嵩が少し減って,雪の壁から灌木が覗いていた。長く雪に埋っていたガマズミも,雪の壁から枝を出していた。実は全て落ちて,丸い冬芽を付けていた。




昨夜降雪があって,梅の樹は白くなってしまった。20cm近く積ったろうか。朝方は雲が低かったが,先刻から青空が広がって来た。降らずもがなの雪。3月の降雪は,気が滅入る。