09, 03. 2014 足踏みする春


時折大きな量塊の雲が陽を遮ったが,昨日も午前中は晴間が広がった。日本海沿いの留萌や稚内には吹雪の警報が出ていたから,恵みの陽光。教室を済ませてアトリエの床を磨き、避難させてあった立体を運び込む。西から雲が広がって来て,小雪が舞い始めた。夕食の素材を買い求めに出かけた。前夜降った雪が5cm程積り,滑らず歩き易かった。北西の風が冷たい。雪は程なく止んだが,早い流れの雲が屢々陽を遮る。東の住宅街で,小さな女の子が道端の氷柱を取っていた。母親は,じっと我慢して子供の様子を見守る。小さな氷柱を手にした子供は,満足げな表情だった。生垣のイチイに下がった氷柱を見ると,先端は丸く膨らんでいるが,水滴は落ちていなかった。





東の沢へ向い,バッコヤナギを見上げる。茶色い殻は大分落ちていたが,期待程は銀毛が伸びていなかった。2月下旬の方が,気温が高く暖かかった所為だろうか。上空は晴れて来たので,スーパーに入る前に裏手の原野を見渡す。長く巨大な雪雲が、石狩湾から山沿いに流れ込んでいるのが判った。札幌市街も山並みも,雲の下だった。買物を済ませて戻る折にも,何度か西の雲が陽を遮った。





昨夜は雪が降った形跡はない。時折真綿を千切った様な浮雲が東へ流れて行くが,空は真っ青に良く晴れている。朝は6時には明るくなり陽が長くなっているが,寒気は中々去らない。