15, 11. 2013 冬囲い


雪は未だ庭に残っていたが、気温が大分上がった昨日、冬囲いの作業の方々がみえた。ここ数年、2人の方が作業をして下さっていたが、年嵩の方は見えず、少し年齢が若い3人の方々が作業をされた。寒気が厳しい中での作業ではなくて、安堵した。半年近くを、庭木は縛られた状態で過ごすことになる。



1kg入りの膠を使い果たし、午後から札幌へ買いに出かけた。午前中は曇空だったが、晴れ間が広がって来ていた。母の祥月命日にお参りに来てくれた従姉が、出来上がったメッシュのバッグに興味津々で、色々質問していたので、皮専用の針や糸、金具や皮をプレゼントしようと、道庁の構内を抜けて南へ向う。銀杏が葉を落とし、地面が広い範囲で、黄色くなっていた。色付きが遅れていた玄関前の銀杏の大木は、色付かぬ青い葉が地面を埋めていた。





東急ハンズと東のカナリヤという小間物を売る店を廻り、従姉に渡す品々を買い求める。他人の衣服を縫える程の技量の持ち主なので、戸外へ出られぬ冬期間、楽しんで貰おうという贈物。従姉には、若い頃随分洋裁を教わった。北へ向い、大通公園を通る頃には、陽が西の雲に入り、薄暗くなり始めていた。画材店で膠を調達し、駅前へ向う。東の空には、大分丸みを増した大きな月が見えていた。



駅前で明日のモデルの果物や茶菓を買い求めて戻る。もう陽は暮れて、車窓の外は真っ暗だった。あと一月、日は益々短くなる。昨夜は月が明るかったが、今朝は雨が降っている。日陰に残った雪も、融けてしまった。積ったり融けたりを何度も繰り返し、やがて根雪となって白い世界がやって来る。