12, 10. 2013 雨の公園


地球温暖化とは、保たれていた気流の流れにも影響を与えるらしく、数々の史上最多の記録を残している。10月も中旬になって、猛暑日真夏日の地点が出ているのだから恐れ入る。初夏から秋まで、晴天が多く空気も乾燥していた筈の当地の気候も、長雨が続いたり、蒸し暑い日が続いたりと、随分変わってしまった。

雨の中、画廊廻りと買い物があって、札幌へ出かけた。ダイヤの調整か、駅でもない地点で電車が止まると、どきりとする。JR北海道の運営の乱れは、目を覆うばかり。組織の在り様に問題があると思われる。人混みを避けて、同調の北門から、南門へ抜ける。ヤチダモが葉を半分以上落とし、莢も枯れ色になっていた。早く葉を落とし始めた桜も、梢が寂しくなっている。花の散り様が潔く愛でられる桜は、紅葉した葉も散るのが早い。シナノキもすっかり黄色くなっていた。最初にCAIで開催中の田村佳津子さんの個展を見ようと。南へ向う。以前植物園で一緒にユリノキの花を見たことを思い出し、大通公園ユリノキを見上げたが、実はもう落ちてしまっていた。





作品は見事に壁に収まっていた。惜しむらくは、空間の引きが狭い。以前は開放された空間だった筈なのだが、仕切りを無理に入れたのが原因と思われる。画廊を辞して、東へ向う。手がけている縫物の付属を買い求め、大通公園へ戻った。雨は上がっていた。西の山も見えていたが、何とも薄暗い。もう一箇所、パリの二人展の折、丁度個展で見えていた大島龍氏の個展へ立寄る。大作の粘りのある青の作品が力強く佳かった。青を基調とする作品を創られる作家だが、資質の相違が感じられた。



昨夜は様々な注意報が出ていたが、今朝は良く晴れている。雨の後で、湿度は80%近い。からっと晴れた秋空が望まれる。