25, 11. 2014 初冬の公園


曇と雨の予報が出ていた昨日は、午前中は時折陽が射した。様々な道具が散乱している寝室の大きなテーブルの上を片付ける。半端な革も大分減って来た。また気が向いたら、何か作ることにしよう。長野県北部の地震は、その後多くの余震が続いている。犠牲者が出なかったのは何よりだったが、寒さに向かう折多くの家が倒壊したので、暮しに与える影響が懸念される。同じ日に、中国でも大きな地震があったと報じられていた。

出来上がったバッグを届けようとメールを入れたが、返信が来ない。読み始めた東日本大震災で壊滅的な被害を受けた石巻の製紙工場再生の本を読む。出版用の用紙も、随分進化があること、津波の難を逃れた人々も、助けられなかった人々が重く心に残っていることが判る。報道では知り得なかったが、空家や店舗から略奪する不埒な輩もいたことが判る。非情時程、人間の本質が出て来るものと思われる。

1時を過ぎて漸く返信が届いた。2時過ぎの電車で札幌へ出かけた。山際の札幌は、雲が低く垂れ込めていた。地下鉄で中島公園へ向う。外へ出ると、雨が降っていた。9条通りを西へ向う。久々のギャラリーでは、大学で弟の1年上だった方が個展をされていた。住宅の模型がずらりと並んでいた。奥の事務室で、持参のバッグをHさんに手渡す。少し話をして、画廊を辞去した。通い慣れた道を地下鉄の駅へ向う。ホテルの前のエゴノキは実を落とし、実を支えていた蔕が残っていた。緑溢れていた鴨々川の畔は、緑が失せて上流まで見える様になっていた。




雨が小止みになっていたので、中島公園を廻る。夏の終わりに花の様な莢を見せていたヤチダモは葉を落とし、莢は朽ちて無惨な色になっていた。莢の中に種子が膨らんでいるのが見えた。駅前通りに続く道を、北へ戻る。銀杏並木の梢を見上げる。もう銀杏は僅かしか残っていなかった。叢に落ちた実が見えていた。







地下鉄で大通まで戻り、付属を買い求める。テレビ塔前の道を北へ向う。大通公園では、ミュンへンクリスマスの仮設の小屋が出来上がっていた。北3条で、西の突き当りの道庁を見る。灯りが灯り、銀杏並木は裸木になっていた。日が暮れるのが随分早まって来た。



今朝は浮雲が多いが、良く晴れている。初雪は早かったが、比較的に暖かな日が続き、根雪は遅くなりそうな様子。