15, 06. 2013 シウリザクラ


昨日は久々の雨だったが長くは続かず,11時過ぎには止んでしまった。それでも高温と強風が続いていたので,植物には恵みの雨となった。午前中一杯メビウスの輪に入った亀裂と格闘し,午後から札幌へ出かける。雨は降らないが,湿度が高く薄暗かった。次々に花木が花を付けているので,大通公園ユリノキを見て来ようと,道庁の構内を南へ抜ける。ヤチダモに莢が下がっていた。どの様な花を付けていたのだろう。



南西へ向い,大通公園ユリノキを見上げる。特徴のある形状の蕾をつんと上げていた。少し退いて巨木の全体を見る。陽が当たる梢に近い部分には、開花した花が見られた。来週には満開かと思われた。




大通公園を東へ戻る。白い花を付けている樹が数本あった。近寄ると,長い花序を持つシウリザクラだった。ヤマボウシも白い萼片を見せていた。花期が過ぎると気付かないが,大通公園にもかなりの種類の花木がある。




道庁の南側にも、シウリザクラの街路樹があったのを思い出して立寄る。シウリザクラを見上げていると,その奥の更に高いハリエンジュに、黄ばんだ色の花序が下がっているのが見えた。北海道神宮祭の宵宮。初夏を彩るハリエンジュの開花も間近い。買物を済ませて家に戻ると,美術評論家のKさんから長年の盟友の杉山留美子さんに先立たれたことを気遣われる書状が届いていた。未だ気持ちの整理は付いていない。充分考えて,お気遣いに感謝する礼状を書こうと思っている。



昨夜からの雨が降り続いている。昨夜植物図鑑を調べたら,ヤチダモの雌花は茶色の花だった。無惨に剪定された公園の樹々は,ヤチダモだったのかも知れない。