05, 07. 2013 工房へ


昨日は前夜からの雨が上がり、時間の経過と共に、雲が切れて青空が広がった。低かった気温も上昇し、夏日となった。洗濯機を仕掛けて、モデリングの作業に入る。昼食後直ぐに、琴似へ向った。琴似駅前の商店街の道を南へ向う。10度程の登り傾斜の道が続き、正面に三角山が見える辺りで、道の傾斜は大きくなる。愉しみにしていた高い塀から垂れ下がった南天は、すっかり刈り込まれてしまっていた。茶色く枯れた葉も残っているので、冬の寒さで傷んだのかも知れない。大きく背丈を伸ばしたナツツバキは、蕾を付けていた。



突き当りのバス通りを西へ向い、道路を渡って更に急坂を登る。未だ完成していない工房の北側が見えて来た。三角屋根だった形状が完全に変わっていた。木製の縦羽目のドアを開ける。K・Kさんの姿が目に入った。お元気そうで、安堵する。内部は間仕切りのないシンプルな空間になっていた。奥の方に先客の姿が見えた。写真家のMさんだった。カメラに記録されている焼け落ちた工房と、建設が進む状況を見せて頂いた。想像以上の惨状だった。当方の制作の状況を、先日作成したファイルでご覧頂く。以前小さな紙片を混入して小品を焼成したものと同じ磁器粘土を10kg分けて頂いた。とても手持ちで持てる重さではないので、2kg弱を小分けして持ち帰り、残りは送って頂く様にお願いした。気に懸かっていたセンニンソウノブドウのことを尋ねる。家の解体工事と新築工事で、2種の他に、ミツバマタタビも、玄関前のヤマボウシやナツツバキも失われたことが判った。とても佳い風情だったのに、K・Kさんのお気持ちは、察するに余りある。






一段落して、裏庭の沢へ出た。小さな鉢植の植物は、無事だった様子。先に急勾配の階段を下りられたM三位続いて下りてみた。途中に白い涼しげな花が咲いていた。名称を尋ねたが、忘れてしまわれたとのこと。花期の終盤で、散ってしまった花も多かったが、佳い姿だった。K・Kさんが,シロバナタッタソウと奥を指差された。庭のタッタソウより一回り大きい。特徴のある実を付けていた。



地下鉄の駅迄送って下さるというMさんと一緒に、工房を辞する。地下鉄に乗る為ではなく、商店街を駅迄歩いて、買物をする為。希望の場所で下ろして頂いて、駅へ向って歩き出す。生花店で穂咲きの花を買い求め、直ぐ北の市場で果物を買い求めた。花が不足なので、札幌で電車を降りて、駅前で生花と茶菓を調達する。帰りの電車から見事な夕映えが見られたが、今朝は曇空で気温も低い。