27, 06. 2013 ジギタリス


朝方の雲が9時過ぎには切れて、昨日も青空が広がった。晴れると、風が出て来る。風が幾分湿気をはらんでいた。陶土入りの礬水を施す作業を進める。一仕事終えて庭に出た。花が終った花木の剪定をしなければならないが、手が廻らない。新たに植え込んだ植物を見回っていて、センジュガンビが1輪花を開いているのを見付けた。奥のツリガネニンジンが覆い被さって、蕾に気付かなかった。背丈が伸びたツリガネニンジンを、纏めて縛る。真っ白なナデシコ科の花は美しい。佳い花を戴いた。

通路脇に植えてあるシコタンハコベも咲き出した。背丈が高くなったジギタリスが下方から半分程まで、花を開いて来た。別名キツネノテブクロの名がある此の種は、夏を感じさせる佳い野草。白と淡いピンク、赤紫色の3種があるが、白が断然美しい。赤紫色の花が増えぬ様に、早めに花序を切り取るが、此の種が最も繁殖力が強い。





2時半過ぎに、買物がてらの散歩に出かけた。気の滅入る作業の後で、広い空を見たくなる。北へ向い四番通りを越えた。玉葱畑の一部が、別の色合いになっている。何が別の野菜が植え込まれたのだろうか。昨年雑穀が植えられていた西の畑は分割されて貸出されたらしく、手前のスペースで農作業をする人の姿があった。湿気をはらんだ風で、札幌の街並も西の山並みも見えなかった。




四番通りを東へ向う。クサフジが咲いていた。シロバナシナガワハギを期待していたが、未だ咲いていなかった。背丈は高くなるが、夏の野草が風に揺れる様は佳い。




農場の間の道を南へ戻る。西側は一面の飼料用の玉蜀黍、東側は玉蜀黍の奥が牧草が植えられ、牧草が刈られてあった。牧草の奥には、高速道路沿いのハリエンジュが見える。他所より開花が遅れていたが、白く花が見えていた。農場の住まいの前の大きな栗の樹の雄花が、長く伸びていた。夕食の素材を買い求め、重く膨らんだ袋を下げて戻る。空地も除草され、何故かエゾノギシギシが残されて花序を伸ばしていた。





昨夜来の雨が降り続いている。植物には丁度良いお湿り。メビウスの輪の厚みがもう少し付いたら、溜っている庭仕事をしなければならない。