22, 06. 2013 ユリノキ全開


薄暗く気温の低い日が続く。昨日は時折雨も混じった。1年の最も日の長い佳い時期なのに、曇空が疎ましい。午前中に2度の補正を終え、夜分に使用する陶土入りの礬水を準備して、午後から札幌へ出かけた。旭ヶ丘にあるギャラリー門馬へ向う。地下鉄の円山公園駅を出ると雨が降っていたので、タクシーを拾う。年配の運転手は、交通量の少ない山寄りの道を選択してくれた。半月ばかりの間に、画廊前の沢は緑が深くなっていた。玄関横には、ムラサキツユクサが咲いていた。




展覧会を見終えて外へ出ると、雨は止んでいた。バス停へ向ったが、丁度良いバスがない。暫くタクシーを待ったが、これも来ない。先刻タクシーで通った下り坂の道を、北へ向った。空地にはせり科の植物、オオイタドリが生え広がっていた。円山が直ぐ傍まで迫っている。古いお宅の庭が佳い。もうトリアシショウマが咲き始めていた。家の壁には、2階の庇まで蔦で覆われていた。






程なく円山公園駅に着く。地下鉄の西11丁目駅で下車し、大通公園を東へ向う。目当てのユリノキを見上げる。満開状態だった。モクレン科の此の種は、明治以降に日本に入って来た樹なのだが、南方系の趣があるのが佳い。先週見かけたヤマボウシは、萼片が白くなっていた。ヤマボウシの下では、バイカウツギが咲き始めていた。今日から開催されるフラワーフェスティヴァルの準備で混雑する公園を離れて、駅に向った。





昨夜来の雨は先刻上がって、敷石が乾き始めている。今朝も寒さが我慢出来ず、ストーヴに火を入れた。明るい陽光が待ち遠しい。