19, 10. 2013 銀杏色付く


初雪が近郊の山々に訪れたが、昨日は気温も少し上がり、久々の快晴となった。伊豆大島に酷い爪痕を残した台風26号に引き続き、ほぼ同様のコースを辿ると予想されている台風27号が、北上している。豪雨で緩んだ表層土にまた雨が降ると、新たな地滑りの危険も予想されて気に懸かる。

午前中でモデリングの作業を切り上げ、午後の早いバスで札幌へ出かけた。新さっぽろまでバスに乗り、地下鉄に乗り換える。円山公園駅からタクシーで、ギャラリー門馬へ向った。ギャラリー前の沢のホウノキは、葉が大分落ちていた。エゾマツは長い松毬を下げていたが、傷んだ枝が気になった。陶のオブジェと硝子の作品の2人展を見る。大きな陶の作品を期待していたが、比較的小振のものが多かった。会場を出て、藻岩山山麓の急坂を下る。葉が落ちたヤマブドウの実が、少し萎み始めていた。





坂下のバスターミナルからバスに乗って、中島公園で降りた。池の畔を廻って、色付いた公園を、北西へ通り抜ける。学生時代、此の池の傍を通って、教育実習に通ったことを思い出す。公園を通り抜けて、過日歩いた鴨々川の畔に出た。陽が傾いて、川面が光っていた。来年個展予定の、ギャラリー創へ向う。マンション前の大きなキササゲの樹に、長い莢が下がっていた。Tさんの織物の展示を見る。実際は展示に重ねて、自らの作品を置いた状態を見ている。現在悪銭苦闘している大きなメビウスの輪に最適の場所を見付けた。






画廊を辞して、地下鉄の駅へ向う。駅近くの銀杏並木を見に立寄った。銀杏が色付いていた。未だ実は落ちていない。現在はホテルとなっている此の位置に、かっては教育実習に通った中学校があった。腕白盛りの中学生が、2階の教室の窓から銀杏の枝に登り、銀杏を取った。翌日彼等の顔は、赤く腫上がっていた。良く木の実は拾うが、銀杏だけは拾わない。地下鉄で駅前へ向い、生花と茶菓を買い求めて戻った。



昨夜は月が明るかったが、今朝も雲なく良く晴れている。床面近くまでの硝子で2方向囲まれた角に、メビウスの輪を置くことに決めた。成形を早く決めてしまいたい。