05, 05. 2013 粽を結わえる紐


薄暗く肌寒い日が続く。教室に見えた方々も、庭仕事が出来ぬと話しておいでだった。春らしい素材が見付からず、今月は色のみ春らしい構成。器は先年焼いて頂いた水差し。口を大きく作ったので、かなりの量の花を入れられる。奥の紫陽花は、手前の花の引き立て役。地植えにするのを愉しみに、買求めて来た。お茶の時間に、粽に巻かれた紐が話題になった。柔軟性があるが強く丈夫なもの。畳の素材になるイグサではないかと、結論が出た。イグサを塩漬けにでもしてあるのだろうか。




教室を終えて床を磨き、避難させてあった道具や立体を運び込む。空が益々暗くなって来たので、夕食の素材を買い求めに出かけた。西隣のT君が、自転車の練習中。見ると、昨年付いていた補助輪が外されていた。東の沢傍の折れたツリバナを思い出し、南東へ向う。エゾムラサキツツジが開き始めていた。庭の此の種は未だ開いていない。サンシュユも開き始めていた。目立たぬ花だが、春早い開花が佳い。






東の沢の柳が、遠方から煙って見えていた。雄花に黄色い花粉が出ていた。沢に沿って北へ向う。嬉しいことに、繋がれたツリバナは、芽を出していた。思わず口元が緩む。ネットで巻かれていたヤマボウシも、膨らんだ芽を見せていた。






二番通りを渡り、北へ向う。冬期間雪で通れなかった沢沿いの道が通れる様になっていた。昨春、此の道でキタキツネに出会った。沢から突き出す様に西へ延びるあかしあ公園を通る。沢の樹々が緑色に霞んでいた。公園にエゾサンザシがあったのを思い出して立寄る。花の様に鮮やかな黄色い芽を吹いていた。




今朝も曇空。先刻から大きな雨粒が落ち始めた。端午の節句の鯉幟も、青空を泳ぐことは出来そうにない。