06, 04. 2013 雪が解けると


前日程の空の青さはなかったが,昨日も晴れ間が続いた。スパイラルの先端部分と小振のメビウスの輪に厚みを付ける作業の傍ら,午後から札幌に出かけるので、アトリエの床一杯に広がった様々な物を片付ける作業をした。随分回り道があったが,何れも手慣れた素材で,目的に近い表現手段に到達した感がある。

午後に入って,少し薄雲が広がり始めた。1時過ぎの電車で札幌へ向う。山際の札幌の方が雲が厚かった。最初に案内状を頂いていた,S氏の個展会場へ向う。時計台近くのホテルの中にある会場で,出かけたことのない場所。新たな会場は,なるべく出かけて空間の状態を見ることにしている。手狭ながら1階部分は陽光が入りすっきりしていたが,2階部分はロビーに続く喫茶部の壁面で,自分の作品には相応しくないと思われた。近くの画材店で膠を買い求めて,大通公園へ向う。公園の通路は雪が解けていたが,未だ汚れた雪が芝生の上に残っていた。待ち兼ねていた雪解けは好ましいが,此の時期は最も街が薄汚れている。冬期間雪に降り積った粉塵やゴミが,一気に現れて来るので、雪は黒く汚れ,路面も汚い。公園の西の方で,清掃作業が始まっていた。黒ずんだ雪の山で,子供達が遊んでいた。子供は何処でも遊び場に変えてしまう。夏の間は大きな葉で見えなかったユリノキに,実が数多く残っていた。






北へ向い,道庁の南門から構内に入る。雪嵩が減った雪面には、折れた枝が散乱していた。随分大きな枝も落ちている。池はすっかり水面が現れていた。次回此処を訪れる頃には,綺麗に整備されていることと思われる。





今朝は曇空。週末は荒れ模様の予報が出ている。石楠花の南の梅の根元も雪が融けて,僅かに一本,福寿草の芽が出て来た。