05, 04. 2013 ヤドリギの花


朝方の厚い雲が切れて、昨日は終日青空が広がった。眩しい程の陽光が、アトリエに入る。ストーヴの火を止めようかと思う程室内は暖かくなったが,陶土入りの礬水や絵具の乾きを早める為に,種火程度に火を細めて作業を続けた。前々日の和紙の採寸で,幅30cm余の細長い裁ち切れが出たので,これを利用してメビウスの輪を成形した。昨年磁器粘土で成形した折には,粘土の重みで平べったい形しか得られなかったが,接地面の少ない形状が得られた。型崩れを防ぐ為に,ゴミ入れやバケツを輪の中に入れて、陶土入りの礬水を施した。

彩色と成形が一段落した2時前に,散歩に出かけた。雪の嵩がぐんと減って来ているので,国道の南のヤドリギを見て来ることにした。長靴を止めて,トレーニングシューズに履き替えた。雪が消えた歩道を南へ向う。足元が軽くなり,気分も軽くなる。国道を越えて,酪農学園大学の正門から南へ進む。着飾った母親と学生の姿に,何組か出会った。入学式らしい。東の空は雲なく晴れ,西には白い雲が棚引いていた。広く除雪していた道路脇の雪は未だ多い。本館前の駐車場の巨大な雪の壁は,重機で筋状に雪が削り取られていた。





大学の敷地を西へ抜け,道立図書館の南の敷地へ入る。未だ雪は残っていたが、嵩が低くなっていたので,踏締めてヤドリギに近付く。未だ実を付けているヤドリギもある。エゾノコリンゴが大量に実を付けていたので,ヤドリギの実は食べられなかったのだろうか。アカミヤドリギも実を残していた。1cmに満たない実より更に小さな黄色い突起が出ている。先端が分離しているものもあった。此の5mm程の突起が花らしい。






西へ抜けたかったが,駐車場の除雪をした雪の壁に阻まれた。東へ戻り北へ向う。小さな冬芽の筈なのに,樹々の梢が煙っている。道立図書館の正門から敷地へ入った。図書館前の巨木にも,大きなヤドリギが寄生していた。ポプラの梢が黄緑色に輝く。ハルニレの巨木を見上げる。ハルニレは,葉よりも早く緑色の花を付ける。余り樹が高くて,花芽は確認出来なかった。楓の枝の先端に白い芽が光っていた。







国道に出て跨線橋を渡り,団地に戻る。充分歩いたので、近道をして中央の沢を渡る。沢の底は雪が融けて,水面が広がっていた。橋の右手,南側まで水面が広がっていた。ニリンソウが群生する場所なのに,今年は群生が見られないかも知れない。