28, 03. 2013 春を待ちかねて


強い南風が吹いた昨日は気温も上がり,終日良く晴れた。着彩を控えて,立体の最終調整をする。極端に陶土が薄い部分があると、歪みや折れの原因となるので,指先で弾いて音を確かめ,怪しい部分に陶土入りの礬水を施す。厚めに礬水を塗布して出来た表面に僅かに亀裂がある部分には,指で礬水を擦り込んだ。もう一度ダメ押しの作業をしてから,彩色に取り掛かろうと思う。

2時過ぎに夕食の素材を買い求めに出かけた。幹線道路はアスファルトが出て乾いた状態となり,枝道も中央部分はアスファルトが出ていた。歩き易そうなミチを選んで,東へ向う。雪を冠っていた近隣では最も古く大きなアセビが,塀の上から姿を現していた。庭のアセビは,未だ雪に埋もれて居る。門から玄関前までロードヒーティングしてあるお宅で、水仙だろうか,緑色の芽を見かけた。




東の住宅街を,北東に向う。彼方此方で雪を割る人々の姿が見られた。庭中の雪を割り解してあるお宅もあった。雪の壁に切れ目を入れると,雪は早く融ける。春を待ちかねる人々の様子が見て取れた。





三番通りを越えて、北へ向う。もう何年も見上げている高速道路の西の名称不明の樹々の梢が、冬芽で華やかになっていた。歩き易くなったアスファルトの道を,北へ進む。農場脇の雪の壁は未だ高かったが,高速道路沿いの木立の梢は,冬芽で煙っていた。




南西に戻り,スーパーへ入る前に,裏手から北西の山並みを見渡す。霞んでいたが,手稲山の姿が見えた。昨夜は満月かと思われる月が明るかったが,今朝はどんよりとした曇り空。小さな亀裂を見付けるのには明るい陽光が欲しい所だが仕方がない。今日のダメ押しの作業で、成形を終えたいと思う。