20, 03. 2013 根開け始まる


前夜からの小雨が降っていた昨日は、やがて雨は上がり薄日が射して来た。立体の小口に厚みを付ける作業を続ける。和紙の端は折り込んであるが、中々厚みが出ない。小さなサイズのものとは異なり、サイズが大きくなると、視覚的にもある程度の厚みが欲しい。陶土の分量を増やし、濃度の高い礬水と合わせて手指で作業を進めた。作業をしていると、手元が明るくなって来た。戸外を見ると、何時の間にか空は雲なく良く晴れていた。

2時前に散歩に出かける。路面の雪は一層緩み、轍の川は幅が広がっていた。方々で雪割りをする人々の姿が見られた。南西を廻ろうと、南へ向う。街路樹のシナノキの冬芽が赤く膨らんで来ていた。




歩道のある道を鉄道林前の道まで進む。此処の歩道は幅が広くて歩き易い。西へ向い、中央の沢を上から見下ろした。陽の当たる斜面の樹々に、僅かに根開けが見受けられた。中央の沢の底に下りてみる。流れの窪みが深くなっていた。




沢の東の遊歩道に戻り、北へ戻る。陽光を浴びた落葉松の梢が、赤く輝いている。少し回り道をして、中央の沢の池を見下ろす。岸辺に水面が続いていた。水面下の氷は、未だ厚かった。




東へ戻り、北の沢の遊歩道に入る。ミズキの冬芽が赤く膨らんで来ていた。柏の冬芽が、随分大きくなって来ていた。遊歩道に隣接するお宅の藤棚に積った雪の下から、冬芽を付けたフジが枝を出していた。遊歩道を中程まで進み、高く聳えるウンリュウヤナギを見上げる。梢が煙って来ていた。







沢を離れて、住宅街を東へ戻る。シラカバ公園の楓の冬芽が、青空を背景に白く光っていた。昨夜は三日月も見えていたが、今朝は曇空。未だ雪は降っていないが、終日雪の予報が出ている。