27, 11. 2012 時ならぬ薔薇


雨の予報が出ていた昨日は終日陽が射さず、薄暗い一日だった。前日水分を与えて伸ばしておいた和紙を成形し、2種の金具で固定してみる。礬水の濃度を余り高くしていないので、2.3度乾いては塗る作業を繰り返す積り。

気温が下がり、薄手の革手袋では手がかじかむ様になって来た。昨、一昨年と、裏がカシミアニットの革手袋を使用していたが、カメラ操作の折に手袋を外すので、手がかじかむ。薄手の革手袋の上から皮のミトンを嵌めることを思い付いた。薄手の革手袋なら、嵌めたままカメラ操作が出来る。先週札幌へ出かけた折に、兎の毛皮を探したが見付からなかった。何か使用出来そうなものはないかと、納戸の奥の収納ケースを探す。適当な布は見付からなかったが、手付かずのシルクの布2着分と、裾幅が広がったパンツを見付けた。厚手のアムンゼンで、手直しすると着用出来る。スーパーに入っている安価な洋品を売る店で、何か見付けようと出かけた。

未だ雨は降っていなかったが、路面の雪は大分融けていた。ナナカマド公園を東へ抜ける。公園傍のお宅のベニシタンが雪から赤い実を出していた。ビニール紐で縛られたバラが赤い実を残している。綺麗に黄色く色付いた木瓜の実が,朽ち始めていた。






東の沢は樹々が葉を落とし,黒く沈んでいた。中央の沢の様に,水は溜っていなかった。窪地の落葉松は,葉を殆ど落としていた。スーパー傍の木立は葉が落ちて,ツルウメモドキの実だけが残っていた。洋品店で膝掛と銘打った布を見付けた。サイズが充分あり,惜しげなく鋏を入れられる。






買物を済ませて店を出ると,ポツンと雨粒が顔に当たった。足を速めて戻る。ナナカマド公園へ北から入る。色を失った公園は,寒々しい。遊歩道傍のお宅で,真っ赤なバラが目に入った。外界が色を失って来ると,夏には目を逸らす赤に目が吸い寄せられる。桜の枝先には冬芽が出ているが,膨らんで色付く迄には,5ヶ月を要する。




今日は大荒れの予報が出ている。先刻から雪が降り始めた。今の所風はないが、強風注意報まで出ている。薄暗い一日となりそう。