28, 11. 2012 雪の華


数日気温が高めに推移して積雪量が減っていたが,昨日は北海道は大荒れの天候となった。空の便や長距離列車が運行を取り止め,高速道路も通行止めの箇所が出ていた。道南の室蘭や少し内陸の登別では,広い範囲に渉って停電が未だ続いている。冬期間の停電は暖房機器の使用が不能となるので、早い回復が望まれる。

朝方散らついていた雪が間もなく止んで,当地は降雪を免れたかと思ったが、10時を過ぎて吹雪き始めた。大きな結晶の湿った雪が舞い上がり,戸外は薄暗さを増す。金具で固定した立体に礬水を塗り重ね,形状を少し補正した。ミトンの作成に取り掛かる。ミトン等作ったことは無いので,厨房の鍋掴み用のミトンを参考にする。皮の用尺ギリギリのサイズに決めて,皮と裏地の布を裁った。

猛吹雪は正午前には治まったが,相変わらず薄暗く強い風が吹いていた。道南の被害が大きい。此の時期に屋根を飛ばされては,大変なことになる。昨年の東日本大震災の記憶が甦る。風が治まって来たので,2時前に散歩に出かけた。雪は湿った重い雪だった。1時間余の降雪時間だったが,樹々の幹にも雪は張り付いていた。黒々としていた世界が,白く化粧を施されていた。




東町公園の角に出て,息をのんだ。樹々の雪の華が美しい世界を見せていた。西の空に,僅かに陽が見えて来た。公園を斜めに抜けて、少し西の住宅街を廻る。雪掻きをしている人の姿が見られた。







北東へ戻り,公園の北の道に出る。シラカバ公園に続く緑地帯を北へ戻る。白い白樺の幹にも雪が張り付いていた。繭玉の様に雪を冠った庭木があった。何の木だったかと記憶を手繰る。ムクゲの実に被った雪だった。




今朝は風が治まっているが,気温が低い。樹々に張り付いた雪が凍ると,2年前の様に枝が折れる樹が続出する。