12, 11. 2012 ケヤキ色付く
朝方の気温は下がったが、昨日も良く晴れた。洗濯機を仕掛け、溜った雑事を片付ける。昨年の北日本大震災の漂流物が、北米大陸の西海岸を南下し、太平洋南方に戻り始めているという。1年8ヶ月を過ぎて、未だ進まぬ復興と漂う漂流物のことを想う。
2時過ぎに仕事を一段落させ、散歩に出かけた。風も弱く暖かかったので、南西の緑地帯を廻って来ることにした。シラカバ公園を南へ通り抜ける。遊歩道の白樺は葉が殆ど落ちて、空が広がっていた。南の東町公園に入る。色付きが遅れていたケヤキがオレンジ色に輝いていた。樹の下に入ると、陽の当たらぬ幹の付近には、緑色の葉が残っていた。
南の緑地帯を通り抜け、鉄道林前の道を西へ進む。3年程以前にモクレンの実を撮らせて頂いたお宅は、春から人の気配がない。道路から玄関へ通ずる小径には、雑草が生い茂っていた。僅かな間に、自然は人の営為の跡を覆って行く。中央の沢の東の遊歩道を北へ戻る。沢の階段から沢の底を覗いて驚いた。夏の大雨の折の様に、沢の底に水が溜って光っている。階段を下りてみる。小川から溢れた水は、北の池の方まで連なっていた。
遊歩道に戻り、北へ進む。落葉松林を彩っていたヤマブドウの葉は落ちて、落葉松も葉を落とし始めていた。二番通りを越えて、北の沢の遊歩道に入る。沢の樹々は大半葉を落とし、対岸の西のアパート群が透けてみていた。
沢を離れて、住宅街を東へ戻る。シラカバ公園を通り抜けようとしたら、落葉の詰ったゴミ袋が積まれてあった。公共作業用のゴミ袋だったので、近隣の方々が落葉を拾い集めたらしい。草地には落葉が落ちていなかった。空地の雑草が色を失い、壮絶な表情を見せていた。間もなく雪の下に倒れ伏す。
今日は母の祥月命日で、お坊さんが見える。二度目に生けたホトトギスも傷んで来たので、ツワブキを生けることにしようか。