13, 11. 2012 雨の散歩


夜半の雨が上がり、10時過ぎには青空も見えていた昨日は、正午前から雨が降り出し、夕刻まで降り続いた。母の祥月命日で来客もあるので、玄関の花を生けかえる。異常に暑かった夏の置土産で数多く花序を出したツワブキを生けた。庭の最後の花。未だ蕾の花序が残っている。葉が朽ちてしまったホトトギスと実が深い紫色になったコムラサキを切詰めた。



檀家が増えて、お坊さんは忙しい。9時前に見え、お経を上げると慌ただしく帰られた。前日の仕事が気に入らず、やり直しを始める。陶での制作が頭の隅にあって、和紙にしか出来ない表現が、中々決まらない。2時過ぎに何とか纏め、散歩に出かけた。傘を持って出かけたが、傘をさす程の雨ではなかった。先週末好天だったので、冬囲いを終えたお宅が増えていた。縛られたヤマツツジに花が付いていた。強い南風を避けて、介護施設と公団アパートの間の道を、東へ向う。立ち枯れた針葉樹に蔦が絡み、いる付き始めていた。住宅街の中の畑では、白菜や長葱を残し、殆どの野菜が収穫済みだったが、葉がすっかり枯れた長芋は其の侭残されていた。寒くなっても実を付けていたトマトも引き抜かれ、実が地面に残されていた、雪の下で、土に還るのだろう。





北へ向い、無花果のあるお宅へ立寄る。無花果が切詰められていたが、昨年程厳しい切詰めではなかった。実を付けた侭の茎が根元に積まれていた。此の様子では、来年も生存を許される様な気配だった。





西へ戻り、ナナカマド公園を通り抜ける。二番通りの街路樹のナナカマドは赤く実を残していたが、公園のナナカマドは実を付けて居らず、葉を落とした枝が暗く沈んでいた。華やかなのは、楓の落葉だけだった。車庫の上で、咲き残りのハマナスが雨に濡れていた。





家に戻ると、従姉夫婦がお参りに来てくれていた。元気そうで安心する。二人を送り出した頃には日が落ちて辺りは暗くなっていた。雨は昨夜に上がり、今朝は青空が広がっている。昨日作っておいたゴミ袋を出さなければならない。