11, 10. 2012 深まる秋


朝方は高曇りだった昨日は、やがて雲が厚くなり気温も下がった。天気予報は、今日から数日雨続きで、一層気温は下がるものと思われる。暑さや眼の異変で仕事が空いてしまったがそろそろ再開しようと、膠を煮溶かしたり、和紙の準備を始める。同じ気分で仕事は出来ないので、小品から創り始めることにした。

戸外が薄暗さを増して来たので、雨に降られては敵わないと、夕食の素材を買い求めに出かけた。此の時期の雨は、下手をすると風邪をひく。時折雲の隙間から陽が漏れるが、薄暗く肌寒い。先日見かけたモクレンの実が赤味を増し、凹凸が強くなっていた。朝顔も未だ花を付けている。子供の頃、夏休みの宿題で観察日記を書いた記憶が擦り込まれ、夏の花のイメージがあるが、花期はかなり遅い。住宅街の中の畑の山芋の葉が、色付き始めていた。根元にはしっかり土が寄せられていた。





もう半分程のお宅が、咲いている植物を除いて、切詰め作業を終えている。雨続きの予報も出ているので、風が冷たい中を庭仕事をされる人々の姿が散見された。マルメロが実を更に大きくして色を増して来ていた。此処のお宅のマルメロは、昨年収穫されずに地面に落ちたままに放置されていた。東の沢に隣接する公園のホウノキが実を落としていた。見ると、鴉が殻を中の実を取り出した跡が残っていた。




東の沢の西の道を北へ向う。フウセンカズラの実は、かなり上まで飴色に朽ちて来ていた。2m足らずのヤマボウシの実が、赤く色付いていた。小さな木の割には、実の数が多い。茫茫と伸びていたウドが半分程に切詰められ、切り残された背丈の低い茎に実が付き始めていた。




沢を離れ、住宅街を北西へ向う。袋が掛けられていた林檎の実が、赤く色付いていた。ホトトギスが咲き始めているお宅があった。庭のホトトギスは陽当たりが悪いので、蕾が未だ色付いていない。門柱の上のシーサーは、未だ頑張っている。南国生まれだから、そろそろ取り込んだ方が良いかも知れない。





今朝も雲が厚く重い。雨が来る前に、見頃の紫苑を切り取って挿そうと思う。