15, 09. 2012 実りの秋を迎えても


暑いと不平を述べている内に、9月も半ばとなった。前日作っておいたゴミ袋を集荷場所に運ぶ。通路に生え出た雑草が気になり、来週は雨がちで大きくなるので雑草取りをする。例年より雑草の攻勢が凄まじい。2時間近く作業をして家に入ったら、右手の下肢を二箇所も虫に刺されていた。花弁を落としたサラシナショウマの花心が繊細な形を見せている。種子を採取出来るだろうか。ナツエビネが未だ花を付けている。来年は陽が当たる様に、大きく葉を広げるシラネアオイを少し削り取らなければならない。




午後から札幌に出かける。2006年に、パリで2人展をしたY氏が個展の最中なので、駅前でお祝いの品を調達して、時計台画廊へ立寄る。相変わらず完璧に構成された精緻な画面ながら、敢えて小さな破綻を持ち込まれているのが面白かった。画廊を出て、南の大通公園へ向う。陶器や染め物など、手仕事の物産展が開催されていた。道内各地の特産の食料品を提供する簡易食堂のテントも並んでいる。余りの人出に見回る気が失せて、足早に西へ向う。先日見かけた銀杏が、少し色付き始めていた。未だ実は落ちていない。実が落ちると強い臭気があって、あの様に数多くの野外レストランは営業不可能となる。テントが続いているので裏側に回り込み、ユリノキを見上げた。実は大分膨らんで来ていたが、色付きは弱かった。





混雑する公園を離れて北へ向う。植物園の南の道を東へ向う。ヤマボウシの実が赤く色付いていた。すっかり葉が黄色くなった樹があった。イヌブナと名札が付けられていた。ブナならドングリが生っているだろうと目を凝らしたが、確認出来なかった。小さな実なのかも知れない。最上部の写真が、イヌブナの樹。空模様が少し怪しくなって来ていた。駅前で生花と茶菓を調達して戻った。最寄りの駅で電車を降りると空は晴れていて、北西の雲が赤く染まっていた。日が随分短くなっている。家に着くと、額縁の制作をしている昔の教え子から、多摩湖梨が届いていた。




今朝も雲なく良く晴れている。また真夏日となる予報が出ている。8月上旬の涼しさが恋しい。