23, 03. 2012 陽射し柔らかく


昨日午前中は薄暗く,正午近くには雪も舞ったが,午後に入って次第に天候は回復した。前日畝を付けた和紙の成形に入る。不規則な蛇腹を纏めて成形しようとしたが、予想より遥かに幅が広くなってしまった。再度和紙を広げて,3分の1程を折山に水を付けて引き切りした。片手で掴める程の厚みになった。裏に膠を引いて湿らせ,折畳んだ蛇腹を捻って成形した。小さな紙片の折とは異なり,力仕事となった。

急に銀行へ行かなければならない用件が入り,時計を見ると2時を大分過ぎていた。天候は良し,往復歩きたい気分だったが時間が足りない。丁度バスがあったので、往きはバスで駅前の銀行に向った。用件を済ませ,中央の沢を渡る。小川の上の雪が融け,流れが僅かに見えていた。西に廻った日が,沢の底に樹々の影を落としていた。




沢の東の遊歩道を南へ向い,鉄道林前の道に出た。ハリエンジュの梢が霞んでいる。昨年の花の跡の莢が残っているが,小さな冬芽が出ているに相違ない。東へ向い,南の緑地帯の遊歩道に入る。遊歩道入口の巨木も,梢に量感が出ていた。最上部の写真がその樹なのだが、名称は判らない。



何時もとは逆に,緑地帯の遊歩道を北へ向う。数日の強風と雪で姿を見せなかった小鳥が飛回っていた。コガラ、ヤマガラシジュウカラの姿が見られた。一番通りが近い地点に,久々にミヤマカケスの姿が見られた。枝の混み合った樹から,隣接するお宅の庭へ飛び去った。雪の嵩が減って,庭の様子が見えていた。庭木に餌台が取り付けられていた。









東町公園を見ながら一番通りを東へ進む。北の方にケヤキが見えていた。未だ公園内は自由に歩けない。通りの傍のケヤキを見上げる。小さな冬芽が出て,梢が煙っていた。公園の東角を北へ曲がる。先日,巨大なドリルを乗せた重機が止まっていた工事現場は、すっぽりビニールシートで覆われ,温室の様になっていた。中で人の動く気配があった。





高知の桜の開花が報じられていたが,当地のサクラの芽は未だ固い。今朝は晴れているが,昨夜も僅かに降雪があって,出窓の小屋根が白くなっている。冬将軍は列島がお気に召したのか,中々去ってはくれない。