24, 01. 2014 雪の造形


時折綿雲が北西から流れて来るが、昨日は良く晴れた。アトリエの床に転がっている、小さなメビウスの輪の青が輝き出す。彩色した絵具の乾きを待つ間に、筒状の立体の下地のジェッソを塗り重ねる。2工程を終えた2時過ぎに、散歩に出かけた。

良く晴れてはいるが気温は低く、足元の雪が軋む音がする。寒さの中、街路樹のシナノキの冬芽が膨らんでいた。2年前の秋の終わりに厳しく剪定されてしまったが、大分小枝が出ている。今年は花を付けるだろうか。東町公園の脇を、南へ向う。除雪車が押し上げた雪で、公園の中が見えなくなって来ていた。




東町公園を南へ回り込み、南の緑地帯に入る。遊歩道も綺麗に除雪されていた。遊歩道の散歩は、車が通らぬことと、道が少しずつ曲がっているのが気に入っている。真直ぐ延びた道は見晴らしは良いが、詰らない。先年下の枝を皆切られたキタコブシが、高い梢に冬芽を数多く出していた。





鉄道林前の道を西へ向う。エゾマツの雪は積った感じではなく、凍り付いている様に見える。冬囲いをされた庭木がすっぽり雪に覆われ、佳い曲線を見せていた。間もなく雪祭りが始まるが、自然が造った造形の方が素晴しい。




中央の沢の東の遊歩道を、北へ戻る。此処の遊歩道も、沢に合わせて東側の住宅街からの道が突き当たる位置で、少しずつ角度を変える。遊歩道脇のお宅の庭木に積った雪が、面白い曲線を描いていた。






沢を離れて、住宅街を北東に戻る。楓の梢が赤味を帯び、白い冬芽が青空に映えていた。今日、明日と、真冬日脱出の予報が出ているが、昨夜も冷え込んで、窓に凍り付いた霜が中々消えない。