24, 03. 2011 汚れた残雪


昨日朝方は青空が見えていたが,間もなく空は暗くなり雪が舞い始めた。週間天気予報には、未だ雪達磨が並んで居り,冬将軍は暫く居続けるらしい。ゴミを出しに外へ出ると,3cm強の雪が積っていた。桜前線が話題となる頃雪が降ると、春への期待に水を注された気分になる。来月上旬の陶の焼き上がりを見ないと仕事の計画が立たないので,切り残した和紙の作品で,もう1点小さな立体を仕上げた。

午後から札幌へ出かける。札幌は,雪が降った様子はなかった。地下道を通りたくないので,何時もの様に少し回り道をして、同調の南門へ向う。構内には大きな樹が多いが,中でも一二を争う巨木が,専門から通ずる道の北側に聳えている。幹も太く,背丈も図抜けて高いが,幹に残されている瘤には圧倒される。




構内を南門へ向う。ズミの冬芽が少し膨らんでいた。ズミは芽吹きが早い。ハリギリを見上げ,前庭の塀に沿って正門へ向う。嵩が減った雪の上には,折れた枝が数多く落ちていた。自然が行う剪定か。




正門前の道を東へ向う。街路樹の銀杏の根元の雪が融け,数多くのギンナンや落葉が現れていた。駅前通りを越えて,更に東へ進む。此処も銀杏の街路樹が続く。未だギンナンが残っている樹もあった。歩道と車道の間には,未だ雪が残っている。すっかり黒ずんだ雪の下から,ギンナンが現れていた。雪解けの頃の街は,黒ずんで薄汚れている。タイヤがスタッドレスに切り替えられてからは,幾分汚れは改善されたが、スパイクタイヤの時代は,本当に酷かった。タイヤが路面を引っ掻いて出来る粉塵が至る所に散乱し,空気も淀んでいた。地下道にも粉塵は靴の底で運ばれ,ざすざすしていたのを思い出した。一雨来れば,この粉塵もあらいながされるだろうに。駅前へ戻り,生花と茶菓を買い求めて戻った。





今朝はどんよりとした曇空。札幌の雪程酷くはないが,嵩が減り始めた庭の雪も,落葉などで薄汚れて見える。家と積雪の隙間が大分広がって来た。早い雪解けが待たれる。