08, 02. 2012 薄暗い一日


真冬日脱出2日目の昨日は,10時前から雪が降り始め,殆ど陽が射さぬ一日となった。前日モデリングを終えた小品に,更に2色の練り込み用色素を加えた粘土を用意して,上から粘土を付けてみた。筆で彩色するのとは異なった質感が出た。和紙で小さな立体を試みた。サイズが大きくなると新たな問題が出て来るかも知れないが,上手く纏まった。膠を多く使うことになりそうなので,膠を調達してから作品に着手しようと思う。

先週札幌へ出かけた用件の書類を作成し,投函しに出かけた。以前から利用している銀行はバブル期に他の銀行に統合されて名称が変わり,本店だったのが支店と変更され,更にその跡地に高層のビルが出来て昨年本店となった。その度毎に,他の金融機関からの入金の為に,書類の提出を要求される。詰らぬ用件で時間を取られるのが忌々しい。

気温は高めで,雪は柔らかかった。前日とは異なり,風は北風だった。投函し終えて,南東を少し廻ろうと東町公園の東の道を南へ進む。50m程離れたケヤキが,雪で霞んでいた。枝に乗せた雪で折れたのか,小枝が随分落ちていた。




一番通りを東へ進む。此処の街路樹は無惨に剪定されたプラタナスなのだが,幹の樹皮が剥がれ始めていた。因に,樹皮が剥がれると,白い樹皮が現れる。数多い街路樹は,夫々異なった樹皮の様相を見せ,同じ紋様の樹はない。




煉瓦工場の東角を北に曲がる。煉瓦に降り積った雪が,生き物の様に曲線を描いていた。屋根の雪も随分落ちていた。全国的に気温が上がり,屋根からの落雪での痛ましい事故も起きている。雪祭り雪像も崩れたと,報じられていた。




雪を抱えて気に懸かっていたハンノキの雪も殆ど落ちていた。二番通りを西へ戻る。通りに面した公園のシナノキの巨木に絡んだイワガラミも姿を現していた。細く見える蔓は、意外に強いものらしい。住宅街を北西に戻る。雪掻きが大変なのか,門から玄関までのアプローチの雪を踏み固め,階段状にしてあるお宅があった。隣家のT君の雪の滑り台を思い出した。雪は小止みになって来て,僅かに陽の位置が判る程になっていた。イチイの上に広がっていたセンニンソウが姿を現し,繊細な花の跡を見せていた。





今日からまた真冬日に逆戻り。ストーヴのヴォリュームを上げても,中々部屋が暖まらない。昨夜僅かに降った雪を,強い風が吹き飛ばしている。