01, 01. 2012 穏やかな年明け


苦難の年が過ぎて、新しい年が静かに明けた。薄雲は広がっているが、風もなく穏やかな年明けとなった。現実と思われぬ様な災害で,楔の様に打ち込まれた重い感慨は消えることなく、むしろ重みと大きさを増しているが、直ぐには出ぬ答えを自分なりに手探りして行く以外に道はない。

晦日の昨日も良く晴れて風もなく,穏やかな一日だった。長い習慣で,日曜日に行う洗濯などの雑事を1日早く済ませる。調理に取り掛かる前に,散歩に出かけた。モクレンの冬芽が,暖かそうな外皮に包まれて膨らみ,銀色に光っていた。ナナカマド公園を東へ抜ける。ヒヨドリの群が飛び去った。北西から大きな量塊の雲が広がって来ていた。




数日の雪で,道路脇の雪の壁が高さを増した。生垣のイボタが、乗せた雪の重みで傾いていた。飴細工の様に,軒下へ曲がった氷柱を見付けた。




東の沢の西の道を北へ向う。手前の楓で姿が見えなかったイワガラミが、楓の枯葉が落ちて姿を現していた。距離があって確認は出来なかったが、尖った実の窓は開いていない様子だった。西の雲が広がって来る。久々に三番通りの公園の窪地の前を通った。子供達が遊んだのだろうか。深めの雪に足跡が見受けられた。





カラマツが黒々と聳え立つ。桜の冬芽が勢いよく出ていた。寒さはこれからが本番だが、冬芽が開く春が待ち遠しい。家族が増えたのと,年始客も増えそうなので,調理は量も種類も増え大変だったが,何とか済ませ,再来年まで帰国の予定がない甥夫婦を交えて、佳い年越しが出来た。