31, 12. 2011 年迎えの準備
未曾有の災害に見舞われた年も,愈々押し詰って来た。大晦日は煮物などで慌ただしくなるので,昨日は手分けをして新年を迎える準備をした。玄関の花と仏壇前の花の準備が,私の担当。午前中は、やり残しの雑用を片付け,2時少し前に散歩を兼ねた花の調達に出かけた。近所の生花店は見てあるので,南西の駅前の生花店から北へ廻る道順を考えた。シラカバ公園を南へ抜ける。緑地帯の遊歩道に、ナナカマドの実が落ちていた。上を見上げると,直ぐ南のシラカバに,ヒヨドリが群がっていた。
東町公園を抜けて,南の緑地帯に入る。雪が小止みになり,小鳥の姿が見受けられた。シジュウカラに混じって,胸の赤いヤマガラの姿も見られた。
鉄道林前の道を西へ進む。最高気温が0度と予想されていたが,プラスの気温とは思われない。指先が痺れ,石楠花の葉は細く巻いていた。空が少し明るくなって来た。見上げると,ハリエンジュの巨木に未だ莢が残っていた。
駅前の生花店も、近所の生花店同様,気に入ったものがなかった。二番通り近くの生花店を覗こうと,北東へ向う。中央沢の階段を下りて、沢を横切る。小川が凍結していた。春まで通行止めの木道が,こんもり雪を乗せていた。東の遊歩道を北へ進む。道路から除雪車が押し上げた雪の山で、子供達が遊んでいた。どうやら積まれた雪を利用して,かまくらを作ろうとしているらしい。着想は良いが,押し上げられた雪が固くて大変そうだった。
生花店の花揃えは,何処も似たり寄ったりだった。大王松が売切れていて,仕方なく老松にして、量感を出す為に南天を買い求めた。開き切った花が多いので,未だ蕾のシベリアという名の百合を求め,黄色いグロリオサを合わせた。仏壇前には,若松と菊,紫色の葉牡丹を買い求めた。シラカバ公園まで戻ると,西の空は赤く焼け,東の空は夕映えでピンクに染まっていた。
未だ萎んではいなかったが、クリスマス前に生けたものを片付ける。昨年焼いた白い壷にと思ったが,少し小振りなので,仏壇前に廻し,大きめの器に生け込んだ。義妹が玄関前にお飾りを付け,新しい年を迎える準備は整った。
今朝は雲なく良く晴れている。北の地方に出ていた風雪注意報が解除になったと、テロップが流れていた。穏やかな大晦日と年明けであって欲しい。