02, 01. 2012 初詣


穏やかに明けた新年の朝,前日作っておいた煮物と母直伝の実沢山の雑煮で,新年を祝った。雑煮を話題に,甥の連れ合いの2世代の出生地を尋ねた。昨日朝日新聞天声人語にも記されていたが,雑煮は地方によって特色があり、食べ慣れた味に拘る人が多い。

午前中に初詣に出かける予定だったが,予期せぬ来客があって、足止めを喰らってしまった。曇ってはいるが暖かいので,往復歩く積りでいたが、すっかり時間を取られて2時前に往きはバスで出かけた。バス停から錦山天満宮へ向う信号の所で驚いた。初詣客が鳥居からはみ出して,歩道にも長い列を作っていた。列の最後尾に並ぶ。10分近く経って,漸く第一鳥居を潜る。第二鳥居まで進むのに,30分近くかかってしまった。鳥居の向こうに,巨木に寄生したヤドリギが見えた。





時折,数歩ずつ前に進む行列に並びながら,唐突に昨年の災害時の避難所で、被災された方々が暖かい食事を受け取る為に,長い列を作っていた光景を思い出した。救援物資を受け取る姿も,他国の被災者とは全く異なり,秩序があって、胸を締め付けられる思いがした。中々進まぬ復興が、今年は円滑に動いて欲しいと念じた。

1時間程経って,漸く社殿に辿り着き初詣を済ませた。破魔矢を受け,お神籤を引いて境内を出る頃には,僅かに射していた陽射しがなくなっていた。秋の終りに歩いた住宅街の道を西へ戻る。見事なツルウメモドキを見付けた。未だ実を付けている。すっかり色がなくなった白い世界に,朱赤の実が映えていた。先月のモデルに買い求めたセンリョウを、春に雪が融けたら地植えにしてみようと思っている。未だ小さいが南天も入手出来たし,冬の最中の赤い実は、心温まる。




昨夜降雪があって、出窓の小屋根に5cm程の雪が積っている。今日は近くに住む従姉夫婦を招いて,昼食の予定。慌ただしくなりそう。