01, 12. 2011 雪化粧


今日から師走で、数々の厄災のあった今年も一ヶ月を残すのみとなった。霜月末日の昨日は、雪が舞い続けた。陽が落ちてから雲が切れ、三日月が南東の空に見えた。夜分に晴れるのは、気温が下がって好ましくない。

スパイラルの小品に多大な時間を要したので、粘性の高い粘土の割合を多くして、もう1点曲面を持った小品に着手した。石膏板に緩い粘土を貼付けて、平板を準備した。どの程度効果があるかは、成形に入らないと判らない。

2時少し前に、夕食の素材を買求めに出かけた。前回の降雪の折よりは気温が高いのか、車道も歩道も、降った雪は直ぐに融けて行く。東の沢を回り道して、最後に買物をして戻ることにした。

塀の外に植えられたハマナスが未だ実を付けていた。表面に皺が寄っている。ナツハゼもすっかり葉を落とし、やはり少し皺寄った実だけになっていた。切詰められてから脇芽が花を付けたのか、細々とした茎の先の赤い小菊が、痛々しかった。





真っ赤に燃えていたドウダンツツジはすっかり色褪せ、反り返った葉が落ち始めている。アセビも雪化粧していたが、蕾のまま冬を越すのが何とも不合理で解せない。




東の沢は無彩色の世界になっていた。唯一の色彩は、クマザサの緑色。程なく近隣から運び込まれる雪で、クマザサも埋もれてしまう。巨木にヒヨドリの姿があった。悪天候の折飛回っているのは、鴉とヒヨドリのみ。小鳥の姿は見えない。





沢を離れて北西へ向う。三番通りの傍の窪地も、色を失い静まり返っていた。エゾエンゴサクの咲く春まで、此処も運び込まれた雪で埋もれる。買物を済ませて西へ戻る。スーパーの西の木立のツルウメモドキが、黒々とした蔓の集積を彩っていた。




明方近くから降り始めた雪が積っている。今日は気温が一段と下がり、真冬日になるらしい。