30, 11. 2011 束の間の晴れ間


前夜の雨は上がったが、昨日午前中は雲が低く、気温も下がって薄暗かった。前日佳い方向に動いたスパイラルの小品を、何とか仕上げた。粘性の高い粘土なら、即座に出来上がりそうな形状なのに、粘土が脆く自重でも折れるので、曲面を付ける作業は大変だった。

正午過ぎから薄日が射し始めていたが、小品が仕上がった2時半過ぎには、青空が広がっていた。歩き始める前に、前日植え込んだ南天を見る。水が上がって、葉はしゃきっとしていた。防寒の為に、根元にもう少し落葉を被せた方が良いかもしれない。



公園伝いに南へ向おうと、シラカバ公園へ向う。落葉が早かったシラカバは、葉が完全に落ちて裸木になっていた。小学校の低学年の生徒の下校時だった。前を歩く児童2人は、母親が校門まで迎えに来て一緒に歩いていた。グラウンドの南には、子供を待ち受ける2人の姿があった。車も止めてある。少々過保護ではないかと、寄り道を愉しみながら帰った自分の子供時代を思い出す。




南の公園のキタコブシを見上げる。黒ずんだ冬芽を出していた。更に南の緑地帯に入る。ナナカマドに寄生したヤドリギを見上げる。手の届くずっと低い位置にもヤドリギが寄生していたが、大雪で枝が割けて折れ、ヤドリギも落ちてしまった。





鉄道林前の道を西へ進む。未だ緑の葉を残している植物を見上げると、ツキヌキニンドウが花を付けていた。夏が花期の筈なのに、随分長い期間咲いていることになる。桜の枝に、逞しい感じの冬芽が出ていた。花が開くのは、半年も先のことになる。




北西の雲が広がって、陽が傾き始めて来た。駅の西の緑地帯を北へ戻る積りでいたが取り止めて、アンダーパスへ続く道へ下りる階段を下った。中央の沢の西の土手下の遊歩道に入る。雪が積ると、階段も此の遊歩道も通れなくなる。木道を通ろうとしたら、早々と通行止めになっていた。中央の階段を上り、東の遊歩道に出た。階段からは、晩秋に咲いていたサラシナショウマの朽ちた花序と木道、更に北の池が見渡せた。





遊歩道を北へ進み、北の沢の中程まで進んだ頃には、陽がすっかり傾いて夕映えが出始めていた。遊歩道を離れて住宅街を東へ戻る。夏に遊歩道沿いに、見事にカンパネラを植えておいでだったお宅の玄関脇に、ホウズキが吊るされてあった。少し東の余り手入れがされていない庭で、シロヤマブキの実を見付けた。来春は、這わずに背丈が高く伸びる高山性の柳を掘って頂いて、K・Kさんから戴いたシロヤマブキを植え込もうと思った。陽が落ちて、急に寒くなって来た。手袋嵌めた指先が痺れる。原発事故の後、太陽光発電のパネルを屋根に乗せたお宅が増えて来た。発電は再生可能なエネルギーが好ましい。





昨夜来の雪で、庭が白くなっている。今日の最高気温は0度の予報。降り続くと積るかも知れない。