02, 12. 2011 悪路


師走初日の昨日は真冬日となり、午前中は時折雪が舞った。全国的に気温は真冬並みの気温になった。先日TVで酪農学園大学の学生が、2度目のボランティア活動で、東北の被災地を訪れた様子が紹介されていた。仮設住宅の防寒の不備には驚いた。窓のサッシに分厚く氷が付着していた。学生達は、分厚い氷を削ぎ落とし、厚手のテープを貼る作業をしていた。雨露は凌げるものの、これから本番になる冬の寒さは厳しいに相違ない。

陶の作業の区切りが付いた2時過ぎに、新さっぽろ近くにある、先日鉢上の植物を買求めた同系列の店舗にバスで向った。売場面積が野幌店の1.5倍はある大型の店舗。ポインセチアではない、背丈のある植物があればと思ってのこと。雪はすっかり止んで、青空が広がっていた。店舗の前の除雪道具の量が、圧倒的に多い。ダンプだけでも色とりどりのものが背中合わせに2列ぎっしり並んでいた。入口の壁面に、木製の橇が展示されていた。この様に洒落たデザインではなかったが、子供の頃の橇は木製だった。現在は、舟形のプラスティックの橇が主流を占めている。此の店舗を思い出して正解だった。葉に斑が入っているのが気になったが、センリョウが売られていて、12月のモデルの後、お正月にも楽しめそうと買求めた。





鉢が軽いプラスティックで余り重くはないので、新さっぽろの商店街へ向う。食品工場の屋根に、小さな氷柱が下がっていた。此処まで来ると道は一本道なのだが、西の正面は傾き始めた夕陽が眩しく、下り坂の道は凍った悪路。前夜凍り始めた頃に人が歩いた凹凸が凍てつき、その上にうっすらと雪が被っている危険この上ない道。細心の注意を払い、道を進む。危険な道は、踵に重心を掛けぬ様にして歩く。大袈裟に言えば、足裏の前半分で歩く感じ。踵で滑って転ぶと、頭や背、腰を打つ危険があるが、前へ転ぶなら手で庇うことが出来る。眩しい夕陽がビルの背後に入った。野津幌川の橋を渡る。以前は川幅が広かったらしく、橋は長いが、川の流れは狭い。






周囲の雲が薔薇色に輝き始めた。地下街へ通ずる入口前に、実を付けた街路樹があった。此の通りはずっとプラタナスが続いていたのに、ズミの樹だった。地下街にも2軒の生花店があったが、1軒は閉店して別の店に変わっていた。もう1軒の品揃えは、近くの生花店と変わらなかった。茶菓を買求め、バスで家に戻る頃には、すっかり暗くなってしまっていた。






今朝は晴れ間が見えていて、淡い朝焼けに雲が染まっている。気温は少し上がって、真冬日脱出らしい。