23, 11. 2011 氷張る池


朝方晴れていたが、昨日も10時過ぎから雪が舞い始めた。前日より雪が大きく、幾分暖かくなっているのが判る。内庭の敷石の上の雪が、家に近い部分が融けていた。

札幌に所用があって、ついでに数軒画廊も廻って来る積りでいたが、陶の作業が押して2時少し前になっていた。前日手がけた土台部分が、90度の角度で屏風状にしっかり固まっていた。プラスティックの函を両面から当てがったのが功を奏した。慌てて普段着の上から皮コートを羽織って出かける。人に会う用件ではない折は、冬期間の外出は手間がかからなくて良い。

札幌駅から南へ向うのに地下道を通ろうかと思ったが、混雑が予想されて道庁の北門へ向った。車道も歩道も雪は融けていた。前回通った折に、水面に鮮やかな色を映していた樹々は裸木となって、前庭の東のビルがすっかり見えていた。雪が散らつく中、冬囲いの作業が進められていた。




未だ葉が青かった正門に近いイチョウの巨木が、葉を殆ど落としていた。付近一帯には葉が降り積っていた。銀杏が生っていた正門の東の銀杏並木を思い出し、正門へ向う。葉を落とした並木が黒く続いていた。





南の池の縁を廻って、南門へ向う。マガモ水草の上に踞っていた。池の南側半分には、氷が張っていた。融け始めているのか、表面に細かな皺が見える。






南門を出て南1条へ向う。此の通りは人通りが少なくて歩き易い。2つ用件を済ませて、北へ戻る。大通公園を東へ向った。大掛かりなイルミネーションの作業が行われていた。遊歩道脇の縄で縛られた木にも、小さな電球が飾られてあった。




大通公園から駅へ向う途中、以前個展をしたギャラリーに立寄り、同年代の作家の個展を観た。曲面を持った平面作品だったが、素材が気に懸かった。石膏かとも思われたが、石膏であのサイズの面を作成すると、非常に重くなる。作者が常駐するギャラリーではないので、尋ねることが出来なかった。パネルにウレタンか発泡スチロールを貼り合わせて土台を作れば、軽く仕上がるかも知れないなどと、帰りの電車で色々考えた。最寄りの駅に着く頃には、戸外は真っ暗になっていた。