01, 11. 2011 アカミヤドリギ


10月末日の昨日は、予報通り良く晴れた。気温も前日より少し上がって、暖かかった。陶の作業の合間に、少し植物の切詰め作業を進めた。脆い感じの骨粉が入った磁器粘土を使用しているので、屢々補正が必要になる。現在手がけている立体はかなり危うい形状なので、函にでも入れて運ばないといけないかも知れない。

補正が一段落した2時少し前に、散歩に出かけた。絶好の散歩日和なので、前日出かけられなかった道立図書館の南を廻ることにした。家の東の道を南へ進む。シナノキは、殆ど葉が無くなっていた。国道を越えて、酪農学園大学の正門から南へ向う。西に平行して走る道のシラカバは、葉を殆ど落としていた。以前は、正門から続く丘の上の塔を持つ学舍が西に長く伸びて、緑に佳く映えていた。現在は学生数が増えたのか、手前の低い敷地に、大きな建造物が数多く建てられ、最初の学舍は影が薄くなっている。




国道と平行して走る道を西へ向う。最初のチェックポイントのナナカマドの樹を見上げる。全開は青かったヤドリギの実が黄色くなっていた。西へ進み、酪農学園大学の敷地を抜け、道立図書館の南へ廻る。ズミが撓わに実を付けていた。此の実が、ナナカマドと同様に、原始林から飛んで来た鳥達の食料となり、置土産のヤドリギが寄生する。






草地にぽつんと1本あるズミから見上げる。少し色付きが弱いが、アカミヤドリギを確認出来た。図書館の南に並ぶズミのヤドリギは、もう少し強く色付いていた。草地の西のナナカマドを見上げる。ナナカマドの赤い実に混じって、アカミヤドリギが見られた。もう少し成熟した頃、実を採取してK・Kさんにお届けしようと思っている。裏の沢の大木に、アカミヤドリギが寄生するのは悪くない。




草地を西へ抜け、北へ曲がって図書館の前庭に向おうとしたが、気が変わった。この時期としては珍しい暖かな陽気。もう少し南を廻ることにした。かなりの勾配の道を南へ向う。突き当りに沢の樹々が見えて来た。サワを南東に辿ると、原始林に行き着く。沢に沿って西へ向う。此処の沢は、公園として整備されている。国道から登って来た道で一旦切られた沢は、更に北西に伸びて、札幌学院大学の敷地となる。地形と沢の方向から、途中で住宅地や国道、線路で断ち切られるが、此の沢は団地の西の沢に繋がると思われる。






3校の大学が並んでいるので、この一帯は学生を対象としたマンションが多く建ち並んでいる。風情の無いマンションを見ても詰まらないので、道をジグザグに曲がり、図書館の西の道を目指す。背の高いガマズミを見付けた。奥のイチイには、ツルウメモドキが絡んでいた。



前方に図書館の木立が見えて来た。前庭の樹々の変化を見て戻ろうと、足を速めた。背に当たる陽射しが暖かかった。