31, 10. 2011 桐の実


神無月最後の日曜日は、晴れる予報が外れて、厚い雲に覆われた薄暗い日となった。朝MIXYを開くと、NY在住のNさんから、初雪が積ったとのコメントが記されていた。正午のニュースで、北米東海岸一帯に雪が降り、停電等の被害が出ていると、報じられていた。1967年以来の早い降雪とのこと。地球の温暖化は、極端な天候をもたらしている様に思われる。

灯りを点けての作業に区切りが付いたのが2時前。好天だったら、道立図書館の南を歩こうかと思っていたが、暗く寒そうで、其の気になれなかった。5月に見かけた桐の図像が頭に浮かんだ。青空を背景にして、紫色の花を付けていた桐。往復歩くと、3時間以上を要するので、往きをバスにすることにした。丁度バスの時間が近く、バス停へ急ぐ。東西に長い団地の西の端、三番通りの札幌に接する付近でバスを降りた。

桐の葉は、未だ色付いていなかった。以前、暮に生花店で買求めて、正月用に生け込んだ見覚えのある実が数多く付いていた。目を凝らすと、もう1種実が付いている。青い実が茶色に変じているものもあった。家へ戻ってから図鑑で調べて、生花店で売られていたローシェンナーの繊毛の生えた実は、花序であることが判った。此の状態で冬を越し、来春に花を付ける。もう1種の実はやがて割れて、種子を出すらしい。





三番通りを東へ戻り、仲通へ入った。先方に木立が見えて来た。落葉が進んでいるのが判った。栗の巨木は葉を付けていたが、梢まで蔦を絡ませた巨木は、葉を殆ど落としていた。蔦も殆ど葉が落ちて、柄が残っていた。少し時期が遅過ぎたらしい。折れた白樺は、そのまま放置されていた。






仲通を東へ戻る。雪害で随分樹が切られた中学校の前庭に出る。ヤドリギを付けていた樹は無事だった。虫の害で元気がなかったハンノキに、実が出来ていた。通りから校門へ続く道の銀杏並木が葉を落として、地面が黄色く染まっていた。道の東のグラウンドでは、少年野球の最中。折畳み椅子持参で、応援する父兄の姿が見られた。






仲通は、北の沢に突き当たる。落葉が進んだ沢は見通しが良くなり、奇妙に明るかった。三番通りに出て、東の遊歩道に入る。池の水面には、大量の落葉が浮いていた。遅れていたヤマモミジも、色付いていた。





今朝は昨日の黒雲が消え、良く晴れている。今週は比較的好天が続く予報が出ている。庭の片付けを済ませてしまいたい。


キリ Paulownia tomentosa ゴマノハグサ科