03, 10. 2011 新しい遊歩道


前夜からの雨が,午前中は降ったり止んだりを繰り返した昨日は,気温が一段と下がった。ヴォリュームは下げてあるが,ストーヴは点けっ放し。とても止める気にはなれない。洗濯機を仕掛けて陶の作業に入る。薄暗くて,灯りが必要だった。

正午前に雨が上がって,薄日が射して来た。先日買求めて来たシコンノボタンが1輪開いた。カーディガンを羽織って庭に出た。風が強く冷たかった。ヤマジノホトトギスが1輪開いていた。もう少し咲き揃ったら,再登場させたい。クジャクソウも,大分賑やかになって来ていた。コムラサキの実が,僅かに色付き始めていた。






2時少し前に,散歩に出かけた。先日見付けた中央の沢の新しい遊歩道を歩こうと,南西へ向う。雨の心配はなさそうだが,雲は厚く風が冷たい。用心して革のジャケットを羽織って出て来て幸いだった。手が冷たく,ポケットに手を入れて歩く。先日来気になっている木の実を,もう1軒のお宅で見かけた。此処の実は数が多く,実も心持ち大きかった。余り美味しそうにない実だが,彼方此方で植えられているのは、花が美しいからだろうか。来シーズンの花が愉しみとなった。




遊歩道の南端の見当を付けて,東町公園の北の道を西に進む。突き当りの沢には遊歩道の入口は見当たらず,少し北に寄った位置に,クマザサが散らばった入口を見付けた。エゾゴマナが未だ咲いていた。フキユキノシタの花の跡と思われる花序もあった。クマザサばかりかと思っていたが,春には野草が見られるかも知れない。東の遊歩道も佳い道なのだが,東側には住宅街が隣接している。僅かな距離しか離れていないこの道は,樹間を通るので、雰囲気が随分異なる。虫の心配のない,春や秋の散策には佳い道と判った。






駐車場へ出て二番通りを渡り,北の沢の遊歩道へ入った。庭の植物も今年は虫の害が多いが、沢の樹々も葉が随分穴が開いている。ヤマブドウの葉は美味しいのか,葉脈を僅かに残すまで、穴が開けられていた。三番通りを越えて北へ向う。何時も車庫の前で眠っている大きな犬が昨日はお目覚めで,近寄って来た。全く吠えもせず,じっと見ている。見開かれた目は,淡いブルーだった。




四番通りへ出たかったが,風が強いので諦めた。小公園が並ぶ道を,東へ戻った。蔦が色付いて来ている。葉が小振で薄い蔦が,早く色付く。小公園から見渡した西の山が白くなるのも、そう遠いことではない様に思われた。




シコンノボタン Tibouchina urvilleana ノボタン科