02, 10. 2011 コウライテンナンショウ


10月初日の昨日は,前日からの雨が降り続き,気温がぐんと下がった。時折小降となって薄日が射すが,中々降り止まない。正午を過ぎて,少し明るくなって来た。早朝からストーブに火を入れたが,火力を弱めて,終日炊き続けた。

教室を終えて掃除を済ませ,陶の作業の段取りを付ける。青空が広がって来たので,2時前に夕食の素材を買求めに出かけた。北東の2軒のスーパーを廻って来ようと,東へ向う。灌木に,暗紫色の実が下がっていた。柄が赤い。この道は通り抜けが出来ないので,今まで殆ど通ることがなかったが、無花果を見付けてから,時折様子を見に通る道。どの様な花を付けていたのだろうか。桜の梢は、すっかり寂しくなっていた。東の沢の大分手前を北へ曲がった。春に野草を楽しんだ,公園の奥の窪地の西側の道。道路から窪地を見下ろすと,ちらりと赤い色が目に入った。コウライテンナンショウかも知れない。久々に三番通りに面した低い位置にある小公園に下りてみた。公園の桜は,枝よりも地面の方が華やかだった。





更に階段を下りて窪地に入る。階段を下りきった角の巨木の根元に,咲き始めたばかりのサラシナショウマを見付けた。窪地のほぼ中央にも,サラシナショウマが咲いていた。道路から見えていた赤いものは、予想通りコウライテンナンショウの実だった。春には,此の窪地には,鎌首を上げたコウライテンナンショウが林立していた。実の数は僅かだった。殆どが倒れている。太い茎は偽茎で,中が空洞の為に,風や雨で折れ易い。足がちくちく痛む。虫に刺されたかと見ると,細い黒い種子がびっしり付いていた。先端に鋭い針が付いていた。種子の運び屋にされた。







階段を上り三番通りへ出て,東のスーパーで買物をする。通りを西へ戻ると,もう1軒のスーパーがあるのだが、前日殆ど歩いていなかったので,四番通りを回り道しようと,北へ向った。ガガイモは大分色付いて来ていたが,未だ殻は割けてはいなかった。空模様が怪しくなって来た。牧草地が綺麗に耕された場所に,鴉が集まっていた。雨が落ちて来た。足取りを少し早めて,盲学校の前から三番通りへ戻り,西のスーパーに入った。買物を済ませて出る頃には,雨は上がっていた。





コウライテンナンショウ Arisaema serratum サトイモ