26, 08. 2011 ノブドウ


工房に出かけた昨日は、朝から生憎の雨だった。絵付けの為の呉須や筆、仕上がった陶筥など、荷物が多い上に傘をささなければならず、琴似駅前から車を拾って工房へ向った。西の手稲山は、中腹位まで雲がかかっていた。

工房へ着くと、作業台の上には素焼が済んだ器が、並べられてあった。目の小さなサンドペーパーで、表面を平滑にする。此の作業は単純極まり無いが、恐ろしく時間を取られる。昼食後僅かに雨が小降になって、気分転換に裏庭に出てみた。レンゲショウマが咲いていた。丸い蕾も数多く付いている。庭のレンゲショウマは、昨年は芯を虫に食べられ、今年は場所を移して葉はよく広がったが、蕾は上がって来なかった。来年は貴婦人の様な花を付けてくれるだろうか。




急勾配の階段を滑らぬ様に注意して、下のデッキまで下りてみた。長く伸びたエゾトリカブトの先端に、花が開き始めていた。下の小川の付近には、咲き切ったオオハンゴンソウが、雨で倒れかかっていた。




上に戻って工房の西側に廻る。軒からはみ出したノブドウが色付き始めていた。赤味がかかっている実は、やがて青紫に変じると思われる。次回伺う頃には、複雑な表情を見せる実を楽しめそう。





2時前に漸くサンドペーパーをかけ終わり絵付けに入った。4時を過ぎて、外が明るくなった。裏庭の樹木が陽を受けて輝いていた。絵付けを終え、釉薬をかけて仕上げが終った頃には、5時を大分廻っていた。K・Kさんに送って頂いて、琴似駅へ向う。車窓から見事な夕焼けが見られたが、最寄りの駅に降りた折には、陽は沈んでいた。日暮が大分早くなって来ている。



ノブドウ    Ampelopsis brevipedunculata ブドウ科
レンゲショウマ Anemonopsis macrophylla キンポウゲ科