11, 03. 2011 工房へ 


朝方止んでいた雪がまた降り出し、前日は早々に雪が止んだのに、昨日は積りそうな牡丹雪が舞った。姪を駅まで送る義妹の車に便乗して出かけた。電車は、僅かに遅れが出ていた。白石駅が近付く頃、青空が見え始めた。丁度大谷地辺りが境目で、札幌方面は晴れていたが、更に西には大きな雪雲が広がっていた。

琴似の駅に着くと、こちらも雪だった。駅前通りを南へ進み、昼食を調達し、生花店で手土産に桜を買求めた。蕾に僅かにピンクが見えているので、暖かな室内で開くと思われた。車を拾おうとしたが、中々掴まらない。空が晴れて来たので、久々に歩くことにした。

空は晴れているのに、雪が舞っていた。南の三角山を目指して歩く。昨秋実を付けていたツタは、実が殆ど落ちてしまっていた。この塀は、中々趣があって佳い。更に南のナンテンは、実が大分落ちていたが、枝折れもなく、佳い姿を見せていた。門柱の影のキヅタも健在で、赤い新芽が出ていた。






最後の急坂を登り工房に着くと、K・Kさんは雪掻きの最中だった。10cm余りの雪をダンプに入れて、沢の方に押し出しておいでだった。工房の作業台には、素焼をして下さった急須と高台付きの皿が置かれてあった。ペーパーをかける作業に入った。雪が止んで、明るい陽射しが入る。小川は凍っていなかったが、3月に入ってからの雪が断面を厚くしていた。昨年よりやはり雪が多い。2つの器にペーパーをかけ、底や蓋の接する面に撥水剤を施した。10年以上も以前に黄の瀬で作った器は、透明釉をかけて柔らかい黄色に焼き上がったが、還元で焼き上げると白くなると教えて下さった。5月に還元の方法で窯を炊かれるとのことで、急須はそれまで待つことにして、皿の方に釉薬を流しかけにしてみた。赤味のある部分は釉薬を掛けなかった所で、逆還元という方法で焼かれると、黒くなる部分。持参した陶筥の素焼をお願いして来た。






最寄りの駅に着くと当地も晴れていて、壮大な夕焼けが見られた。琴似の歩道の雪は、帰りがけには融けていたが、雪は少しも融けていなかった。こちらの方が、気温が低かったらしい。



今朝は雲が多めながら、青空が覗いている。昨日の雪で、庭はすっぽり雪に埋ってしまった。また春が遠のいた。