13, 05. 2011 ムシカリ 


前日よりも空の青が弱かったが、昨日も朝から良く晴れた。風も治まり、気温が大分高くなった。梅は一気に満開となり、庭の緑が嵩を増して来た。サラサドウダンの根元に今年もアミガサダケが出て来た。今年は1本のみ。毎年同じ場所ではないのが面白い。蕾を上げていたタッタソウが開いた。あとから出て来た蕾もあるので、未だ暫くは楽しめそう。イワウチワも一気に開花した。






9時過ぎの電車で、工房へ向う。琴似駅から南の三角山を目指して歩き出す。札幌の方が気温が高いので、桜は葉桜になり始めていた。三角山の雪はすっかり融けて、様々な色の新芽が山を彩っていた。白く見えているのはキタコブシ、黄色く見えているのは、前日東の沢で数多く見られた楓に相違ない。最後の急坂を登って工房に辿り着く。2階のギャラリーへの入口脇に、ムシカリが花を開いていた。直ぐ傍のアケビが葉を広げ、蕾を付けていた。数輪花が開き始めていた。





玄関の扉を開こうとすると、内側からK・Kさんがドアを開いて迎えて下さった。写真を撮ったり、他の植物を見回っていたので、気配を察して下さったらしい。玄関には、シラネアオイが生けられてあった。工房には、先客がおいでだった。7月末からほぼ一ヶ月間、道立釧路芸術館で「雫を聴く」という展覧会をされる佐々木秀明氏とお手伝いをされる女性。石膏で型取りをされていた。K・Kさんから照明の為の磁器の制作を手伝われる話を聴いていたので、事情は直ぐに飲み込めた。K・Kさんが制作されている磁器同様、シンプルな形のものだった。持参した割れた陶筥の破片と練った磁器粘土を見て貰い、以前使用していた磁器粘土を少し分けて頂いた。こちらの粘土の方が扱い易い。手捻りで、鳥の形の蓋物を作ってみた。呉須で彩色する予定。薪ストーヴの上で佳い匂いを放っていたお手製のシチューで昼食を戴いた。

午後の作業に入る前に、裏庭へ出てみた。もうシラネアオイが開いている。エゾエンゴサクは、種子になり始めているものが多かったが、未だ花を付けているものもあった。エンレイソウが花盛り。ナニワズも見受けられた。見慣れぬ花があって名を尋ねたら、トガクシショウマとのことだった。






焼き上がっていた水差しと陶筥が重かったが、琴似駅前の赤岩園芸の出店を覗いた。先日見かけたエゾムラサキがないかと探したが、見付からなかった。



昨夜からの雨は先刻上がった。風が強く、気温もまた下がってしまった。色付き始めたシラネアオイが咲いたら、水差しに入れようと待ち望んでいる。


ムシカリ Vibrnum furcatum スイカズラ