14, 07. 2011 オオウバユリ


曇の予報が出ていた昨日は、10時前には晴れ間が出て来て暑くなった。気温の高さよりも、湿度の高さが不快感を伴う。陶の作業の合間に庭に出た。アトリエの前で、オオウバユリが咲き始めていた。此の場所に芽を残した積りはなかったが、ワサビやシュウメイギクの葉に隠れて、花を付けるまで生き延びた。壁を背負っているので、他の場所よりも開花が早くなったらしい。大きな雫型の蕾は分離して、内包していた数個の蕾が、伸びた茎に間隔を空けて付いて行く。最も背丈が高く大きくなっていた、バイカウツギの下の2株は、朝日しか当らぬこともあって、開花は最後になりそう。




なつつばきが1輪開いていた。雪で中間の枝が3本も折れたので、花が終ったら形を整えてやらなければならない。小振の額紫陽花に続いて、白いアジサイが咲き始めた。もう30年以上も庭にある旧い株。西に移植したカシワバアジサイにも、蕾が上がって来ていた。




2時過ぎに夕食の素材を買求めに出かけた。戻ってからもう一仕事したかったので、大回りをせずに東の沢を廻って、北東のスーパーへ寄ることにした。もう3週程、シナノキの様子を見続けている。花柄が長くなり、蕾も膨らんで来ているのに、中々開かない。少し先端が尖った蕾を見付けた。薬用にでもするのだろうか、ドクダミがびっしり並んで咲いているお宅があった。端正な姿の植物だが、触れると強烈な臭いを発する。庭のナツツバキは漸く1輪開いたが、もう盛りを過ぎて地面に花弁が落ちている、大きな樹があった。2階建ての家屋と、高さが余り変わらない。





東の沢のホウノキの実が大きくなっていた。イワガラミの白い花弁も大きくなっていた。冬に、もう1本イワガラミが絡んだ樹があったことを思い出した。雪が運び込まれて、斜面の奥まで歩いて行けたが、10m弱の距離が近付けない。それでも樹間に、白い花弁を見付けた。





沢を離れて、住宅街を西へ戻る。昨年も見かけた白いタチアオイが、花を開いていた。スーパー近くの公園の窪地に、開花間もないオオウバユリの姿が見られた。買物を済ませた帰り道、街路樹のシナノキを見上げると、僅かに開いている花があった。





オオウバユリ Cardiocrinum cordatum var. glehnii ユリ科