12, 06. 2011 ヤマヤグルマギク


東日本大震災から三月目の昨日は、特集番組も組まれて、被災地の様子が放映された。遅々として進まぬ復興に、被災地の方々は我々が感じる以上に、長い時間と感じられておいでに相違ない。東電の杜撰な設計や管理が、次々と明らかになって来ている。原発事故を受けて、諸外国の動きの方が活発、迅速で当を得ていると思われる。

不安定な天候が続いている。昨日も朝は晴れ間が見られたが、正午前に大粒の雨が落ちて来た。間もなく雨は上がって晴れ間が出たが、湿度が幾分高かった。教室を終えて、油絵具の処理をした臭いの強い紙や布の入った、ゴミ袋を出しに庭に出た。ぽつぽつと咲き始めていた、ヤマヤグルマギクが咲き揃っていた。種子が飛んで、彼方此方で咲いているが、西側のエゾハナシノブの傍が、紫色の花が集まって佳い佇まいを見せている。釣鐘型の薄紫色の名称は判らない。母が昔何処かから戴いて来たもの。白い種と、これから咲き始めるピンクの種もある。





夕食の素材は間に合いそうだったので、青空が広がる南東を廻って来ようと、散歩に出かけた。街路樹のシナノキに、蕾が上がって来ていた。金属のフェンスから、ヒョウタンボクが出ていた。チシマヒョウタンボクに比べると、葉が長く、花莖も長い。以前道営アパートが立っていた空地で、茎の赤い植物が白い花を付けていた。西の方にあるお宅の赤い枝の木と同じかも知れない。





秋にカリンが2本、実を生らせていたお宅があったことを思い出した。歩道沿いの良く見える位置で、大きな花を開いていた。無骨な感じがする実からは想像出来ぬ美しい花。家へ戻って図鑑で調べると、カリンの花は薄紅色で、白い花はマルメロであることが判った。




南の公園へ向い、ホウノキを見上げた。もう殆どの花が開いていた。冬に赤い芽を出し、モミジかと予想していた樹が、葉を広げ白い花を付けていた。この樹も名称不明。





沢に沿って北へ向う。東の沢のホウノキも、殆ど花を開いていた。もう花芯の部分が伸びて来ている。秋には20cm程まで大きくなり、松毬の様な形状となって、赤い実を内包する。此処のホウの実は、全て谷底に落ちてしまう。南の公園に実を広いに行くことにしようか。




マルメロ     Chaenomeles oblonga バラ科 
ヤマヤグルマギク Centaurea montana キク科 ケンタウレア・モンタナ